ボブとマイクのブライアン兄弟がアメリカを代表した14年のあと、デビスカップから引退することになった。 38歳の双子の兄弟は彼らのインスタグラム・アカウントで、「2007年のデビスカップ決勝は、我々のキャリアでもっとも素晴らしいハイライト…

 ボブとマイクのブライアン兄弟がアメリカを代表した14年のあと、デビスカップから引退することになった。

 38歳の双子の兄弟は彼らのインスタグラム・アカウントで、「2007年のデビスカップ決勝は、我々のキャリアでもっとも素晴らしいハイライトのひとつだった」と言いつつ、引退の意思を発表した。

 「我々はパトリック・マッケンロー、ジム・クーリエという、ふたりの素晴らしい監督のためにプレーする幸運を授かった。僕らは彼らのリーダーシップに大きな感謝の気持ちを抱いている」

 「僕らはまた、我々の心からの感謝の気持ちをチームメイトたち、USTAのスタッフ、友人や家族たち、そしてこの素晴らしい旅で、我々をサポートしてくれた情熱的なファンたちにも捧げたい」

 アメリカ・デビスカップチームの現監督であるクーリエは、APへの電子メールにこう書いた。

 「12月にボブ、マイクと話し合い、チームのために犠牲を払った長い年月のあと、スケジュールを軽減させたいという彼らの願いを理解した。彼らはもっとも偉大なデビスカップ・プレーヤーの一角として身を引く。ここ6年間、彼らとともにチームを組めたのは光栄だった。インスピレーションであり続けた彼らがいなくなることを非常に寂しく思う」

 一方、マッケンローは「君たちの監督であれたことは、この上なく誇らしいことだった」とツイッターでメッセージを流した。

 ブライアン兄弟はツアーレベルでのプレーは続ける予定で、全豪オープンでも現在、準々決勝に進出している。彼らはふたりで獲得した「16」のグランドスラムのダブルス・タイトルのうち、6つを全豪で獲った。

 アメリカのデビスカップの歴史でブライアン兄弟は、ほかの誰よりも多くの勝利をつかんだ。彼らはアメリカが優勝した2007年の4勝0敗を含め、24勝5敗の成績を誇る。また2012年ロンドン五輪の男子ダブルスで金メダルを、2008年北京五輪では銅メダルを獲得した。

 ITFのデイブ・ハガティ会長は、ブライアン兄弟はデビスカップのために「傑出した献身と情熱を見せた」と言った。

 「ブライアン兄弟は、少なくとも20のホーム&アウェーの対戦に出場することで、デビスカップに長年にわたり貢献したプレーヤーに与えられるITFの賞を受賞している」とハガティ。「彼らは、デビスカップとはいったい何たるかを象徴しているのだ」。

 彼らはオープン化以降の時代で、4つのグランドスラム大会すべての男子ダブルスのタイトルを同時に保持する唯一のダブルス・ペアだ。ミックスダブルスでは左利きのボブが7つ、右利きのマイクが4つのグランドスラム・タイトルを獲得している。(C)AP