階級最強の王者を撃破、バルデスが左カウンター一撃でKO ボクシングのWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチが20日(日本時間21日)、米ラスベガスで行われ、挑戦者の同級1位オスカル・バルデスが王者ミゲル・ベルチェル(ともにメキシコ)に1…

階級最強の王者を撃破、バルデスが左カウンター一撃でKO

 ボクシングのWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチが20日(日本時間21日)、米ラスベガスで行われ、挑戦者の同級1位オスカル・バルデスが王者ミゲル・ベルチェル(ともにメキシコ)に10回KO勝ちで2階級制覇を飾った。バルデスはデビューから29連勝(23KO)。前に出てくるベルチェルを左フック一撃で失神させる衝撃的なKOシーンを米興行大手「トップランク」が動画付きで公開。米ファンからは「なんと恐ろしい」「美しく残酷」などと戦慄する声が上がっている。

 心配になるようなKOシーンだ。10ラウンドの終了間際、前に出ながらパンチを出してくるベルチェルに対し、バルデスは下がりながら左フックをダッキングでかわすと、そのまま左フックを叩き込んだ。「ドスッ!」と鈍い音を響かせた完璧なカウンターでベルチェルは失神。そのまま前のめりに崩れ落ちた。ピクリとも動かない王者を見て、レフェリーはすぐに試合をストップした。

 圧巻の失神KOの映像をトップランク社の公式ツイッターが投稿。ベルチェルが沈むシーンを目の当たりにした米ファンは戦慄しているようだ。

「これはクレイジー」
「サンドバックが破裂するような音が聞こえた。やべえ!!!!」
「ノックアウト・オブ・ザ・イヤー」
「1つのパンチの中にボクシングの美しさと残酷さの全てが入っている」
「アンビリーバブルなパフォーマンス」
「なんと恐ろしいKO」
「気の毒だ」
「チャンピオンに盛大なおめでとう!」
「観客がいないからこの音…Wow」
「なんでこの前に試合を止めなかったんだ?」

 リング誌の階級別ランキングでスーパーフェザー級のトップだったベルチェル有利の下馬評だったが、4回、9回にもダウンを奪い、完勝したバルデス。中量級の新たなスーパースターへの道を駆け上がる存在になるかもしれない。(THE ANSWER編集部)