マーリンズのイチロー外野手は昨季、日米通算安打でのピート・ローズのMLB通算安打記録(4256本)超えや史上30人目のメジャー通算3000安打到達など、数々の偉業を達成した。4番手外野手の立ち位置で95安打をマーク。メジャー通算3030安打…
マーリンズのイチロー外野手は昨季、日米通算安打でのピート・ローズのMLB通算安打記録(4256本)超えや史上30人目のメジャー通算3000安打到達など、数々の偉業を達成した。4番手外野手の立ち位置で95安打をマーク。メジャー通算3030安打でシーズンを終えた。
■イチローは今季83安打、米データサイトが予測
マーリンズのイチロー外野手は昨季、日米通算安打でのピート・ローズのMLB通算安打記録(4256本)超えや史上30人目のメジャー通算3000安打到達など、数々の偉業を達成した。4番手外野手の立ち位置で95安打をマーク。メジャー通算3030安打でシーズンを終えた。
日米通算安打ではすでに“世界一”だが、メジャー通算安打では歴代25位につけるイチロー。昨年はバリー・ボンズと並ぶ歴代34位タイ(2935安打)からスタートしたため、9つ順位を上げたことになるが、今季は何本のヒットを放ち、何人の名選手を抜き去るのか。野球専門の米データサイト「ファングラフス」は予測システム「ZiPSプロジェクションズ」による2017年成績予測を掲載しており、マーリンズの選手の数字も算出されている。
「ZiPSプロジェクションズ」で弾き出されたイチローの今季安打数は「83」。他の予測システムでは44試合出場で44安打、42試合出場で41安打といった厳しい数字も出ていたが、「ZiPSプロジェクションズ」では353打席(試合数は不明)で83安打と算出された。
昨季、イチローは365打席に立っており、出場機会はほぼ変わらないとの見方だが、打率は.291から.259に下がるとされている。つまり、昨季並みの打率を残せば、安打数は83安打よりも“上積み”となる。
■歴代19位のAロッドも射程圏内、グウィン超えには111安打が必要に
では、算出通りに83安打に終わるとしたら、イチローはメジャー歴代安打ランキングでどこまで上昇できるのか。メジャー通算3113安打となり、歴代24位のロッド・カルー(3053安打)、23位のリッキー・ヘンダーソン(3055安打)、22位のクレイグ・ビジオ(3060安打)、21位のキャップ・アンソン(3081安打)、20位のデーブ・ウィンフィールド(3110安打)まで抜き、20位に浮上することになる。19位は昨季限りで現役引退したアレックス・ロドリゲスの3115安打で、あと2本に迫る。Aロッドは十分に射程圏内ということだ。
さらに1つ上の18位のトニー・グウィンは3141安打で、イチローが捉えるには111安打が必要となる。まずは3シーズンぶりの100安打超となるかに注目が集まるところだ。ちなみに、17位のロビン・ヨーントはグウィンとわずか1安打差の3142安打となっている。
予測通りの83安打ならば5人抜き、Aロッドまで捉えれば6人抜きとなるが、イチローの安打数は今季どこまで積み上げられるのか。予測を遥かに上回る可能性もあるのか。昨季、地元メディアはイチローが通算安打の歴代ランキングで順位を上げるたびに試合の中継や記事でレポートしていた。今年もマイアミのテレビや新聞で偉人たちの名前が何度も登場することになりそうだ。