大会3連覇を狙うジョコビッチ「大きなメリットをもたらしてくれる」2月18日に行なわれた全豪オープン男子シングルス準決勝で、世界114位のアスラン・カラツェフ(ロシア)に勝利し、決勝進出を果たした第1…

大会3連覇を狙うジョコビッチ
「大きなメリットをもたらしてくれる」

2月18日に行なわれた全豪オープン男子シングルス準決勝で、世界114位のアスラン・カラツェフ(ロシア)に勝利し、決勝進出を果たした第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が試合後の記者会見でこれまでの全豪での成功の秘訣を語った。

【動画】N.ジョコビッチ vs. A.カラツェフ マッチハイライト

予選から快進撃を続け、グランドスラム初出場にしてベスト4入りの快挙を成し遂げたカラツェフを寄せ付けなかったジョコビッチ。カラツェフについては「自分のことを話す前に、まずはここまで勝ち上がってきた彼を称えたい。今日(準決勝)は彼の思い通りにはいかなかったのだろうが、(予選から)準決勝に来るなんて、すごいことだと思う」と称賛のコメントを残している。

一方で自身のパフォーマンスについては「肉体的にも精神的にも今日は今までの中で一番状態が良かったと思う。グランドスラム決勝を前にして、いいタイミングで最高のプレーができたからなおさら満足している」と納得しているようだ。

全豪オープンを最も得意としていることで知られ、通算で最多8度の優勝を誇るジョコビッチ。オーストラリアの舞台で数々の成功を収めていることについて記者から問われると、「他のプレーヤーと同じように、常にシーズンのスタートを最高の形で迎えたいと思っている。その中でもメルボルン(全豪の開催地)はサーフェス、全体的なコンディション、ナイトマッチ......これらすべての要素が自分のプレースタイルに大きなメリットをもたらしてくれるんだ」と回答。さらに、「勝てば勝つほど全豪が自分に合っていると感じるんだ」とも語っている。

3年連続9度目の全豪制覇を目指すジョコビッチは21日に行われる決勝で世界4位のダニール・メドべデフ(ロシア)と対戦する。昨年のATPマスターズ1000「ロレックス・パリ・マスターズ」から無傷の20連勝中と勢いが衰えないメドべデフに対し、タイトルを死守することができるのか、テニスファンからも注目が集まっている。

文=中村光佑