2022年秋にスタートが予定されている「オーシャンレース」。2018年まで大会を支えてきたボルボ社が撤退し、世界で最も知名度の高い世界一周ヨットレースは改革期を迎えています。(BHM編集部)

あらたにIMOCAクラスが採用されヴァンデ・グローブと深く関係することになるオーシャンレース。2022年にスタートに向けて着々と準備が進んでいるようです

 オーシャンレースは、1973年にウィットブレッド世界一周レースとして始まりました。単独無寄港のヴァンデ・グローブと違って寄港地に寄りながら世界一周するプロセーラーによるヨットレースで、ひとりではなくフルクルーが乗り込みます。

 オーシャンレース(旧ボルボ・オーシャンレース、ウィットブレッド世界一周レース)には、過去に日本選手も出場しています。1993-94年大会の小松一憲(ヤマハ)、原 健(Tokio)、松永 香(ハイネケン)の3名が世界一周レースのクルーとして出場しました。

 2017-18大会ではピーター・バーリング(NZL)やブレア・チューク(NZL)、マルティーヌ・グラエル(BRA)といったリオ五輪金メダリストが乗り込んだことでも話題となりました。前大会は中国の〈東風〉がアジア初優勝を飾りました。

 次期オーシャンレースが旧ボルボ・オーシャンレースと大きく違うのは2クラス設けられたことです。前大会のVO65はそのままにヴァンデ・グローブのフォイル艇、IMOCA60が採用されることが決定しています。

 現在、2022年秋に向けて着々と準備が進んでいて、IMOCAクラス14チーム、VO65クラス8チームがエントリーしています。ヴァンデ・グローブと連携するIMOCAクラスには、世界一周を終えたばかりのトーマス・ルヤント(FRA)、ボリス・ヘルマン(GER)らも出場します。

 また、オーシャンレースの前哨戦として、2021年今春にオーシャンレース・ヨーロッパも開催されるとのこと。世界一周オーシャンレースと連動するイベントとして10年間継続されることが発表されています。

2022-23年に開催されるオーシャンレースの寄港地
IMOCA60はヴァンデ・グローブだけの種目ではありません。上記で紹介したオーシャンレース・ヨーロッパ、夏に英国で開催されるファストネットレース、大西洋横断のトランサット・ジャックヴァーブル等にも採用されています。ヴァンデ・グローブを完走した白石康次郎選手の〈DMG Mori Global One〉も今後いろいろな種類の外洋ヨットレースに出場することができます