トゥクタミシェワがコロナ禍の影響を吐露 フィギュアスケートの2014年グランプリ(GP)ファイナル&15年世界選手権女王エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)は、新型コロナウイルスに感染したことで4回転ジャンプを跳べなくなったことを明かし…

トゥクタミシェワがコロナ禍の影響を吐露

 フィギュアスケートの2014年グランプリ(GP)ファイナル&15年世界選手権女王エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)は、新型コロナウイルスに感染したことで4回転ジャンプを跳べなくなったことを明かした。通信社Rsportsのワシリー・コノフ記者がインタビュー。その様子を自身のYouTubeチャンネル「KonOff」で公開している。

 トゥクタミシェワは昨年5月に4回転ジャンプをプログラムに取り入れる意向を示していた。インスタグラムには練習で4回転トウループを成功させる動画を公開。実戦投入も本格的に検討していた。しかし、11月下旬のGPシリーズ第5戦・ロシア杯後に新型コロナ感染が明らかに。コノフ記者に現状を問われると、こう答えている。

「コロナに感染した後、私はまだ最後まで4回転トウループを復活させていません。それゆえに(チャンネルワントロフィーの)ジャンプフェスティバルやプログラムで、そのジャンプを跳びませんでした。安定して跳ぶには、とても良いコンディションじゃないといけないからです。

 昨年、数か月の間はそれを跳んでいましたが、コロナの感染拡大の影響で練習場など全てが閉鎖されて、私はまた4回転トウループを失いました。その後に復活させたのですが、コロナに感染してしまい、また失ってしまいました(笑)。要するに、私は半年でさえもそれを安定して跳ぶことができていません」

今の女子フィギュア界は大技が必要なのか「4回転ジャンプなしでは…」

 昨年12月に24歳となった。若手が次々と台頭する中で大技成功に意欲を燃やすのは、来年の北京五輪出場の目標があるからだ。今の女子のフィギュアスケートは4回転ジャンプがないと勝てないのかと同記者に問われると、「今、4回転ジャンプがないと勝つことは本当にできません。表彰台に立つことはできても、世界女王や五輪女王の称号を目指して戦うのであれば、4回転ジャンプなしではとても難しいでしょう」と返答している。

 2月27日からモスクワで行われるロシア杯ファイナルは、3月の世界選手権(ストックホルム)ロシア代表の選考材料にもなる。同YouTubeによると、女子シングルは3枠のうち、昨年末のロシア選手権を制したアンナ・シェルバコワだけが内定済み。同2位のカミラ・ワリエワが年齢制限で世界選手権に出場できないため、同3位のアレクサンドラ・トルソワの代表入りは確実視されているという。

 実質、トゥクタミシェワとアリョーナ・コストルナヤが3つ目の枠を争う状態。来年の北京五輪を目標にするだけに、トゥクタミシェワは「(五輪出場が)現実的であると期待しますが、五輪に行くには自分の全ての力を尽くさないといけない。本当に持っている力の全てをこのシーズンに注ぎ込む必要があります」と意気込んでいる。(THE ANSWER編集部)