オーストラリア・メルボルンで開催されている「全豪オープン」(1月16~29日/ハードコート)の男子シングルス3回戦で、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)はメルボルン・パークのメインコート(ロッド・レーバー・アリーナ)で初勝利をつかん…

 オーストラリア・メルボルンで開催されている「全豪オープン」(1月16~29日/ハードコート)の男子シングルス3回戦で、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)はメルボルン・パークのメインコート(ロッド・レーバー・アリーナ)で初勝利をつかんだ。そんなわけで彼は、試合が午前0時2分前に始まったことを特に気にしてはいなかった。  「過去に午前4時、5時に終わった試合もあったよ」とディミトロフ。「目の前にあるものに、それが何であれ対処しなければならないだけさ」。  第15シードのディミトロフは第18シードのリシャール・ガスケ(フランス)を6-3 6-2 6-4のストレートで下し、その3回戦の試合を午前2時ぴったりに終わらせた。そのあと、記者会見やらストレッチやらクールダウンのエクササイズやら、一連のやるべきことがあるため、彼は午前5時頃にベッドに就くことを目指していた。  ディミトロフはいずれにせよ眠れなくて困っていたため、遅い開始時間や終了時間もそう辛いものではなかったと言った。  「これはロッド・レーバー・アリーナでの僕にとって初めての勝利だ」とディミトロフ。「この試合のことは間違いなく、ずっと記憶にとどめるだろう。こういう瞬間は僕にとって大きな重要性を持つものなんだ」。

 ディミトロフは2014年に全豪オープンで準々決勝に、そしてウィンブルドンで準決勝に進出したが、以来、グランドスラム大会で4回戦を越えることができていなかった。  ラファエル・ナダル(スペイン)とアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)の4時間6分の試合を含め、日中の試合が長引いたために、この日のナイトセッションは2時間以上の遅れで始まった。

 ディミトロフとガスケの試合は全豪オープン史上、もっとも遅く始まった試合かもしれないが(主催者側は確認できなかった)、もっとも遅く終わった試合ではない。

 2008年大会の3回戦、レイトン・ヒューイット(オーストラリア)とマルコス・バグダティス(キプロス)の試合は23時47分に始まり、午前4時34分に終わった。ちなみに結果は4-6 7-5 7-5 6-7(4) 6-3でヒューイットの勝利だった。(C)AP(テニスマガジン)