一般社団法人日本野球機構(以下、NPB)と株式会社コナミデジタルエンタテインメント(以下、 KONAMI)は、プロ野球eスポーツリーグ「eBASEBALL プロリーグ」2020シーズンを開催中。eペナントレースの全日程が終了し、残すところ「コカ・コーラeクライマックスシリーズ」(コカ・コーラeCS)と「e日本シリーズ」となった。eペナントレースの全試合は現在下記の公式チャンネルでアーカイブ配信中ということもあり、ポストシーズンが始まる前に、是非もう一度見たい、また見てもらいたい試合をピックアップ!

今回は全選手の各節の試合内容を評価・順位化し、ランキングにした「プロリーグランキング」で2019シーズンに堂々1位を獲得、今季は好成績を残しながらもランキング12位となったオリックス・バファローズのキャプテン・指宿聖也選手に、これまでのシーズンを振り返って頂くと共に、コカ・コーラeCS、そしてe日本シリーズへの意気込みを語ってもらった!

■eペナントレース 「モチベーションのコントロールが難しかった…」

様々なドラマが生まれた2020シーズンのeペナントレースだったが、昨年までと大きく違ったことと言えば試合の実施形式。新型コロナウイルス対策として観客を入れずに収録する形で行われたeペナントレース全体を振り返って、指宿選手は「やはり今年は特にモチベーションのコントロールが難しかったです。昨年は試合後、会場に来て下さったファンの皆さんとの交流や、SNSでの応援コメントで元気をもらっていたことを改めて痛感しました。今年は無観客に加えて、収録での配信ということもあり、皆さんのリアルタイムの反応がなく、寂しく感じました」と正直な気持ちを告白。

一方で、「その中でも結果を残した選手は素晴らしいなと思いますし、特に今年はDeNAの辻選手や楽天の村上選手といった、プロ1年目ながらクオリティの高い試合をする選手が少なくなかったのが驚きです」と参加選手のレベルの高さについても語ってくれた。

■今年のチーム 「昨年よりも意見をぶつけ合い、成長している」

そんな環境の中でもオリックスは、パワプロ歴20年を超えるベテラン前田恭兵選手と昨年からの継続契約の高川悠選手に加え、昨年セ・リーグでの優勝経験を持つ藤本洋介選手など経験豊富なベテラン選手が揃い、パ・リーグ2位の成績でコカ・コーラeCSへの進出を決めた!今年のチームに関して指宿選手は「開幕前からチームメンバー全員の勝ち越しを目標に掲げていましたし、それを達成できたことは素直に嬉しいです。昨年よりもさらに意見をぶつけ合って、プレー意識の共有を図りました。3人ともそれぞれ昨年からの成長を感じていますし、コカ・コーラeCSを楽しみにしています」とコメント。

■個人成績 「悔しいシーズン」

一方の個人成績では、好成績ではあるものの昨年のプロリーグランキング1位からランクダウンして12位となった指宿選手。自分自身のeペナントレースについては「前年の全勝(6勝)があったので、皆さんに大きく期待されていたのは感じていました。自分の中ではいつか負けるときは来るだろうと思っていたので、全勝するという考えは持たず、目の前の試合に集中するようにしていました。それが3戦目までのまずまずの結果につながっていたと思います」と冷静にコメント。しかし同時に「結果的に見ても私が負けた2敗(最終成績は3勝2敗1分)は優勝の為には勝たなければならない試合だったので、責任は重く感じています。チームメイトを勝たせつつ、自分が結果でも引っ張ることを目指していたので、悔しいシーズンになりました」と苦しい胸中を明かしてくれた。

■コカ・コーラeCSへ向けて 「日本一へ向けて、結果を残す自信はある!」

コカ・コーラeCSへ向けては「(開催まで)期間が空いたことが自分にとって大きなプラスだと感じています。リフレッシュしながら、今までの悪かった点を修正する良い時間を過ごすことが出来ました。俺が誰よりも1番強いんだという自信と覚悟を持って臨むことができると思います」と力強くコメント。オリックスのe日本シリーズ進出&日本一には指宿選手の活躍は必要不可欠。今シーズンのプロリーグランキング1位のソフトバンク(パ・リーグ1位)のエース・加賀谷颯太選手、同ランキング2位のDeNA(セ・リーグ1位)のゴールデンルーキー・辻晴選手、今年を代表するこの2選手に昨年ランキング1位の指宿選手がどこまで肉薄し、追い越していけるのか…?

最後に改めてコカ・コーラeCSに向けての意気込みを聞いてみると、「ファーストステージの西武、ファイナルのソフトバンク、どちらも強敵ですが、ともにシーズンでは勝ち越していますし、みんな自信と実力をもって立ち向かっていきます。また、藤本選手は2019シーズンに代表プレイヤーとなっていたヤクルトでeCSに出場しており、オリックスも2年連続の進出となります。その経験は大きなアドバンテージだと考えています。

3イニングごとの交代(※1)ということで難しさもあるとは思いますが、生配信になった(※2)ことで、見ている方々にもライブ感をもって応援して頂けると思います。僕たちにとっても生で見て頂けるのは嬉しいですし、なにより力になります。それぞれの役割をしっかりとこなすイメージをもってロースターを組めたと思いますので、日本一に向けてファンの皆さんに喜んでいただける結果を残す自信があります。応援よろしくお願いします!!」と、コカ・コーラeCSでの活躍に期待が高まるコメントを貰うことが出来た。

昨シーズンもパ・リーグ2位でeCSファイナルシリーズに進出したオリックス。昨年は惜しくもロッテに敗北したが、今シーズンはいかに…?オリックスのリベンジマッチに是非ご期待頂きたい!

そんな指宿選手に、eペナントレースでのオリックスのベストゲームを選んで貰った。この試合を観戦しつつ、激動のドラマが待つコカ・コーラeCSに備えて頂きたい!

※1 コカ・コーラeCS、e日本シリーズは、9イニング制(3イニング毎にプレイヤー交代)で実施。
※2 コカ・コーラeCS、e日本シリーズは、生配信で実施。

◆指宿選手が選んだ2020シーズン、オリックス・バファローズのベストゲーム
■タイトル: ソフトバンク vs オリックス (球場:PayPayドーム)
■出場選手: ソフトバンク・加賀谷颯太/オリックス・藤本洋介
■スコア: ソフトバンク 1―4 オリックス

■指宿選手がこの試合を選んだ理由:

「今シーズン絶好調だった加賀谷選手に対しても臆することなく(藤本選手が)戦ってくれました。OBの田口さんが大活躍しましたし、攻守に渡って相手を揺さぶっていく藤本選手の良さが出ていた試合だったと思います。」