今年のルーキーは当たり年なのか。新型コロナウイルスの感染対策として無観客で行われているプロ野球12球団のキャンプで、期…
今年のルーキーは当たり年なのか。新型コロナウイルスの感染対策として無観客で行われているプロ野球12球団のキャンプで、期待のドライチたちが好発進を飾っている。
最多タイの4球団(阪神、オリックス、ソフトバンク、巨人)が1位指名で競合した阪神・佐藤輝明内野手は、練習試合で快音を連発中。9日の日本ハム戦で右越え本塁打を含む3安打で鮮烈なデビューを飾ると、16日の楽天戦で4打数2安打、18日のDeNA戦は中越え本塁打を含む5打数4安打と長打が止まらない。3試合で14打数9安打の打率・643、2本塁打、6打点と順風過ぎる船出となった。
同じく4球団(楽天、ヤクルト、西武、ロッテ)が1位競合した楽天・早川隆久投手は順調な仕上がりをみせており、20日の日本ハム戦での実戦初登板を予定している。メジャーから8年ぶりに復帰した田中将大投手に続き、2番手でマウンドに上がる。クレバーさを備える左腕の評価もすこぶる高く、田中、涌井、岸、則本の4本柱に続く先発5番手として開幕ローテーション入りが有力視されている。
この20日の練習試合では日本ハム・伊藤大海投手も登板を予定。13日に実戦デビューした紅白戦は先発した1回に打者2人を打ち取った時点で雨脚が強まり、試合は中止に。20日は2番手以降での起用が予定されている。首脳陣は実戦でリリーフの適性も試す構想で、守護神候補にも名前が挙がっている。
17日の巨人と広島の練習試合では、ドラフト1位右腕が投げ合った。巨人・平内龍太投手が先発し、3回1安打無失点。広島・栗林良吏投手は3番手で投げ、1回無安打無失点だった。
平内は目標とする開幕ローテーション入りへ前進。菅野、戸郷、井納、サンチェスに続く5、6番手の椅子を、畠、高橋、今村らと争う構図だ。栗林は中継ぎでの起用も視野に、練習試合、オープン戦と適正を探っていく。
DeNA・入江大生投手も20日のロッテ戦で実戦デビューを予定と、各球団の即戦力候補のドライチたちが総じて順調な仕上がりを重ねている。
昨年のドライチたちは高校生が多かったことに加え、コロナ禍で開幕の3カ月延期などで調整過程が狂い、多くの選手が2軍暮らしで終わった。1軍で実績を残せたのは、新人王の広島・森下暢仁と、楽天・小深田大翔、西武・宮川哲ぐらい。多くの重複指名となったロッテ・佐々木朗希、ヤクルト・奥川恭伸、中日・石川昂弥らはまだ1軍定着を狙う段階にある。
一昨年もドラフトの顔は高校生たちで、やはり同様の結果に落ち着いていた。ロッテ・藤原恭大はようやく昨季終盤に頭角を現し始めたばかり。中日・根尾昂、広島・小園海斗は1軍定着が最優先課題となっている。
主役のドライチたちが即戦力そろいなのは、間違いなく今の2021年組。ここから実戦が始まり強度が上がり、キャンプの疲労もたまってくるところからケガなどが一番怖い。順調なステップをこのまま踏み続けてくれれば、今年は多くのルーキーたちが開幕1軍を勝ち取り、序盤から楽しみな活躍をみせてくれそうだ。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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