オーストラリア・メルボルンで開催されている「全豪オープン」(1月16~29日/ハードコート)の男子シングルス3回戦で、第9シードのラファエル・ナダル(スペイン)が19歳で第24シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を4-6 6-3 …
オーストラリア・メルボルンで開催されている「全豪オープン」(1月16~29日/ハードコート)の男子シングルス3回戦で、第9シードのラファエル・ナダル(スペイン)が19歳で第24シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を4-6 6-3 6-7(5) 6-3 6-2で倒し、4回戦に進んだ。
グランドスラムで優勝14回を誇るナダルは、左手首の故障による長い休養を経て復帰したばかりだが、この日、ロッド・レーバー・アリーナで行われた4時間6分におよんだ試合の終盤にズベレフがケイレンを起こし、精神的にも硬くなっていく中で、若い対戦相手よりも力強いフィニッシュを迎えた。
「この素晴らしいバトルを心底楽しんだ」とナダル。「僕はここ数回、5セットマッチで敗れていたが、今日こそは勝つ日だ、と自分に言い聞かせていた」。
ナダルは、ベスト・オブ5セットマッチの試合でセットカウント1-2とされたここ9回のケースのうち、8回に敗れている。しかしこの日はグランドスラム大会で236番目の試合をプレーした30歳の“脚”は、彼を勝利の終着点まで連れていった。
第1セットと第3セットのタイブレークはズベレフが、そのクリエイティブなショットをもって自信に満ちたスタートを切った。しかし2009年に全豪で優勝しているナダルは、彼にリードを広げさせなかった。
第5セットのブレークの交わし合いでは、ナダルが先陣を切ってブレークを果たし、それから自分のサービスを落とし、次いでふたたびズベレフのサービスを破った。
ナダルは自分のカムバックの成功は、2つの重要な事柄のおかげだと言う。
「全力で戦うこと、そして大いに走ることだ」とナダル。「アレクサンダーがいかに有能かは皆が知っている。彼は僕らのスポーツの未来であり、また現在でもある」。
2016年の終わりに左手首の故障により2ヵ月のオフをとり、今年復帰したナダル。彼は次のラウンドで、程度は軽いが、やはり故障を経てここに至っている第6シードのガエル・モンフィス(フランス)と対戦する。モンフィスは3回戦で第32シードのフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)を6-3 7-6(1) 6-4のストレートで倒した。
もうひとつの白熱した5セットマッチは、ワイルドカード(主催者推薦)で出場し、2回戦でディフェンディング・チャンピオンのノバク・ジョコビッチ(セルビア)に対して大番狂わせを演じたデニス・イストミン(ウズベキスタン)の試合だった。イストミンは第30シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)を6-4 4-6 6-4 4-6 6-2で下し、4回戦へ駒を進めた。
また第8シードのドミニク・ティーム(オーストリア)はブノワ・ペール(フランス)を6-1 4-6 6-4 6-4で倒し、4回戦で第11シードのダビド・ゴファン(ベルギー)と対戦する。ゴファンは、1回戦で非常に長い激戦(ホレイショ・ゼバロスを6-7(6) 3-6 7-5 6-2 22-20で破る)を演じたことで話題を呼んだ第20シードのイボ・カルロビッチ(クロアチア)を3回戦で、6-3 6-2 6-4のストレートで退けた。(C)AP(テニスマガジン)