今大会第2シード、34歳のラファエル・ナダル(スペイン)と、22歳で第5…
今大会第2シード、34歳のラファエル・ナダル(スペイン)と、22歳で第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)、「ビッグ3」の一角と次世代王者候補の好カードだ。過去の対戦成績はナダルの6勝1敗とかなり一方的だが、最後の2試合(2019年・2020年「Nitto ATPファイナルズ」)ではいずれもフルセットにもつれ込んでからの、ナダルの勝利となっている。ハードコートではナダルの4勝0敗。グランドスラムで対戦したのは2019年「全豪オープン」準決勝だけで、ナダルが6-2、6-4、6-0と圧勝している。【写真】ナダルとチチパスの比較表
ナダルはトップ10選手に対してグランドスラム通算47勝20敗、ツアー通算174勝95敗という好成績を残しているが、なぜかここ「全豪オープン」では7勝10敗。最後にトップ10選手に勝ったのは2017年大会での当時6位のガエル・モンフィス(フランス)と当時3位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)で、以後ここではトップ10選手に3連敗している。
対するチチパスのグランドスラムでの対トップ10戦績は1勝4敗。1勝は2019年「全豪オープン」4回戦での、当時世界3位だったロジャー・フェデラー(スイス)からのものだ。ツアー通算では18勝24敗。
この試合の勝者は、ダニール・メドベージェフ(ロシア)かアンドレイ・ルブレフ(ロシア)と準決勝で対戦するが、それぞれの対戦成績は、ナダルはメドベージェフに対し3勝1敗、ルブレフには2勝0敗。チチパスはメドベージェフを苦手としており1勝5敗、ルブレフには3勝2敗。
ナダルは、第16シードだったファビオ・フォニーニ(イタリア)との4回戦を含む4試合すべてストレートで勝ち進んでおり、総試合時間は8時間9分。対するチチパスは、1回戦と3回戦は約1時間30分の快勝だったが、2回戦は地元のタナシ・コキナキス(オーストラリア)と、4時間32分という激闘を演じた。だが2日前の4回戦では対戦相手だったマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)が腹筋の怪我のため試合前に棄権したので、総試合時間は7時間38分にとどまっている。2回戦の疲れは既にすっかり取れただろう。
ナダルはこれが16回目の「全豪オープン」で、これまでに6回準決勝に進出している。グランドスラム出場は61回目で、ベスト4進出は34回。これはフェデラーの46回、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の39回に次ぐ歴代3位の記録だ。
ナダルにとって、試合の勝利数ではグランドスラムの中で「全豪オープン」(69勝14敗、優勝1回、準決勝進出6回)が「全仏オープン」(100勝2敗、優勝13回、準決勝進出13回)に次いで多いが、優勝回数も準決勝進出回数も最も少ない(「ウィンブルドン」53勝12敗、優勝2回、準決勝進出7回、「全米オープン」64勝11敗、優勝4回、準決勝進出8回)。
また34歳のナダルは、30歳になってから既に6度グランドスラムで優勝しており、これはオープン化以降の最多記録(「全仏オープン」2017年-20年、「全米オープン」2017年と2019年)。
ナダルのここでの最高成績は2009年の優勝で、その後2012年・2014年・2017年・2019年の4回決勝に進出したが、4回とも敗れている。準決勝で敗れたのは2008年の1度だけだが、準々決勝では2007年・2010-11年・2015年・2018年・2020年の6回、敗退している。
一方のチチパスはこれが4度目の「全豪オープン」で、これまでの最高成績は2019年のベスト4。グランドスラム出場は14回目で、2019年「全豪オープン」と2020年「全仏オープン」のベスト4が最高成績だ。グランドスラムの準決勝に進出したのは、ギリシャ人選手ではチチパスが初めて。
今大会最終日に22歳193日のチチパスがもし優勝したら、2008年に20歳250日で優勝したジョコビッチ以来の若いチャンピオンとなる。グランドスラムでは2009年「全米オープン」でのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン、20歳355日)以来の最年少。
2020年のチチパスは「ATP250 マルセイユ」で優勝、「ATP500 ドバイ」と「ATP500 ハンブルク」で準優勝。「全仏オープン」と「ATP1000 ウェスタン&サザンオープン」でベスト4に進出している。
今大会前には国別対抗戦「ATPカップ」に出場、アレックス・デミノー(オーストラリア)とロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)に勝利したが、ギリシャチームはグループステージで敗退した。
コキナキスとの試合はチチパスが「全豪オープン」で戦った初めてのフルセットで、5セットフルセットの通算成績は3勝4敗。
自己最高ランキングは2019年8月の5位だが、現在は6位。
フェデラーを抜くグランドスラム24回目の優勝を目指すナダルと、次世代キングの座を狙うチチパス。ナダルの体調と、チチパスにどれだけ「上手くいかない時でも粘る」力がついたかが、カギだろう。
(テニスデイリー編集部)
※写真はナダル(左)とチチパス(右)
(Getty Images)