◆先週の血統ピックアップ・2/14 共同通信杯(GIII・東京・芝1800m)  好位を追走したエフフォーリアが直線で…

◆先週の血統ピックアップ

・2/14 共同通信杯(GIII・東京・芝1800m)
 好位を追走したエフフォーリアが直線で弾けるように伸び、ヴィクティファルスに2馬身半差をつけて快勝しました。デビュー以来無傷の3連勝です。

 エフフォーリアは「エピファネイア×ハーツクライ」という組み合わせです。これまで「母の父ハーツクライ」で重賞を勝った馬は3頭いましたが、すべて父がロードカナロアでした。ハーツクライはリスグラシューなどの父で、中長距離では抜群の実績を誇ります。それゆえに、ハーツクライを父に持つ繁殖牝馬にスタミナタイプの父を交配するとスピード不足の懸念が生じます。「ロードカナロア×ハーツクライ」は「スピード×スタミナ」という好バランスなので成功しました。

 しかし、エフフォーリアの父はエピファネイア。ハーツクライと同類の中長距離型の種牡馬で、デアリングタクト(牝馬三冠馬)やアリストテレス(アメリカJCC)などの父です。「スタミナ×スタミナ」でこの時期から動けるトップクラスの中距離馬が出たのは驚きです。種牡馬としてのエピファネイアが奥深い資質を秘めていることの証明でしょう。

 今回は超スローの上がり勝負でうまく立ち回れたことも勝因ですが、ダービー戦線の有力候補に名乗りを上げたのも確かで、今後が大いに楽しみです。

◆今週の血統Tips

 2月13日、小倉7Rでサマーカナロアが勝ち、ロードカナロア産駒がJRA通算500勝を達成しました。2017年6月の産駒デビューから3年8ヵ月での到達です。

 ちなみに、過去の名種牡馬の500勝到達スピードは、ディープインパクトが3年1ヵ月、キングカメハメハが3年6ヵ月、サンデーサイレンスが4年5ヵ月です。サンデーサイレンス産駒の血統登録頭数は、初年度から4年目までいずれも100頭未満。150頭以上が当たり前という最近の種牡馬と比べるとかなり少ないので、同列に語ることはできません。

 ロードカナロアの3年8ヵ月は歴代第3位ですからかなり速く、ダイワメジャーの4年7ヵ月、ハーツクライの5年4ヵ月と比べてもその優秀さがお分かりいただけると思います。

 キズナ、エピファネイア、モーリス、ドゥラメンテといった後輩種牡馬たちも有能であり、ディープインパクト亡き後の種牡馬覇権争いはますます激しさを増しています。今後も目が離せません。

 (文=栗山求)