オーストラリア・メルボルンで開催されている「全豪オープン」(1月16~29日/ハードコート)の大会6日目は、男子シングルスのボトムハーフ(ドローの下半分)の3回戦が行われている。 ノバク・ジョコビッチ(セルビア)がいない全豪オープン3回…

 オーストラリア・メルボルンで開催されている「全豪オープン」(1月16~29日/ハードコート)の大会6日目は、男子シングルスのボトムハーフ(ドローの下半分)の3回戦が行われている。

 ノバク・ジョコビッチ(セルビア)がいない全豪オープン3回戦となった。それは、ここ11年で初めてのことである。ジョコビッチと同じボトムハーフに残るラファエル・ナダル(スペイン)やミロシュ・ラオニッチ(カナダ)ら、大会2週目に進もうと3回戦に臨む彼らにとっては、ジョコビッチの2回戦敗退はかなり胸に刺さる出来事だっただろう。

 ジョコビッチはワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界117位のデニス・イストミン(ウズベキスタン)に5セットを戦った末に敗れた。この敗戦は、ジョコビッチが全豪に初出場した2006年の1回戦でポール・ゴールドステイン(アメリカ)に敗れたとき以来の早期敗退である。

 「ノバクがここでやってきたことは、ただただ驚くばかりだ。6度の優勝。毎回毎回そんな状況に身を置くことがどれほどたいへんか。そうじゃないかい?」と、ナダルは2回戦に勝ったあとに言った。

 「あの試合(2回戦敗退)はたぶん事故だったんだ、それだけだよ。僕らはアスリートだ。コートに入っていくときには、負けることもあれば、勝つこともある、ということを知っている。あの試合はおそらくデニスが素晴らしい試合をしたことと、ノバクが彼のベストのプレーができなかったことのコンビネーションだったのだろう。そのコンビネーションが起こったとき、困難に陥ることになる。どんなことだって起こり得るんだよ。そして(ノバクの試合で)それが起きたんだ」(C)AP(テニスマガジン)