レアル・マドリーは、バレンシア戦を戦い、難なく勝利を収めている。前半、マドリーにとっては非常に落ち着いた試合展開となり、…

レアル・マドリーは、バレンシア戦を戦い、難なく勝利を収めている。前半、マドリーにとっては非常に落ち着いた試合展開となり、低調なバレンシア相手にゴールを奪っている。
13分にカリム・ベンゼマが相手エリアの角あたりでボールを受けると、カットインから右足一閃で相手GKジャウメ・ドメネクの牙城を早々に崩している。前半終了間際には、負傷したダニ・カルバハルと交代出場したルーカス・バスケスのアシストからトニ・クロースが丁寧に右足インサイドで流し込み追加点を決めている。
■マドリーがバレンシアに勝利【試合詳細】
後半、バレンシアは、プレー強度をあげたものの、マドリーの堅いディフェンスからゴールは奪えていない。一方のマドリーは、フェルランド・メンディが3ゴール目を決めたが、VARによってオフサイド判定となり、無効とされている。
監督ジネディーヌ・ジダンは、残り20分となったところで、セルヒオ・アリバスを投入し、同選手は、ピッチ上でトップチームの選手としての勝利を経験している。イスコ・アラルコンとマリアーノ・ディアスが入るとチーム全体のパフォーマンスレベルが落ちたものの、勝点3を確実に手に入れている。
なお下記が、バレンシア戦でのレアル・マドリー選手達の採点&寸評である。
■GK
ティボー・クルトワ(6)信頼
クルトワにとっては、落ち着いた試合展開となっており、いい意味で存在感がなかったと言える。バレンシアに迫られることはほとんどなく、特に前半は、集中力を保つことだけを考えている。後半、唯一とも言えるマキシ・ゴメスのシュートに的確なセーブを見せている。
■DF
ダニ・カルバハル(6)負傷
怪我から復帰し、右サイドバックとして先発起用されたが、26分しかプレーできずに終わっている。自らプレーを止め、交代を要求している。非常に良いパフォーマンスを見せていただけに非常に残念であり、マドリーにとっても大きな問題となっている。
ラファエル・ヴァラン(7)成長
セルヒオ・ラモス不在の状態で、ディフェンスリーダーに成長している。ディフェンスを統率し、セットプレーでも存在感を示している。
ナチョ(6)奉仕
的確に自身の役割を果たしている。難しいことはせず、シンプルにプレーしている。常にヴァランとカゼミロの近くでプレーしており、バレンシアとのデュエルをリラックスした状態で行えている。
フェルランド・メンディ(7)パワフル
前半、いつもに比べると攻撃参加は少なかったと言える。自身のサイドから相手にチャンスを与えないようにプレーしている。右足でまるで典型的なFWのようなゴールを決めたものの、VARによってオフサイドと判定され、無効とされている。
■MF
カゼミロ(8)皇帝
目立たないが、ディフェンスにおいて必要な仕事を行い、傑出したパフォーマンスを披露し、バレンシアの選手達をまるで子供達かのように扱っている。プライスレスな働きをしたのに加え、後方から全ての攻撃の起点となっている。
■ルカ・モドリッチ(7)インテリジェンス
フィジカル的なハードワークはあまり必要とされなかったが、チームを動かし、常に最良の判断をしている。まるで歩いているようにプレーしているが、実際は、溢れんばかりのインテリジェンスとともにプレーしているということである。
トニ・クロース(8)堅実
モドリッチと共にチーム全体に指示を出して、動かしている。フィジカル的なハードワークは必要なく、スコアを2-0とするゴールをマイナス方向にきたボールを的確に捉え、低くて鋭いシュートで相手GKジャウメから奪っている。
■FW
マルコ・アセンシオ(6)イレギュラー
責任がより大きくなっている状態では、より多くの貢献が求められている。右ウイングとして起用されたが、イレギュラーなパフォーマンスとなっている。ただ、ボールがアセンシオに渡ると何かが起きている。途中交代で試合を終えている。
ヴィニシウス・ジュニオール(7)活発
満足のできるパフォーマンスを披露している。常にボールを要求し、今までは見せたことないような大人なプレーをしている。ダイレクトでプレーすること、1対1を仕掛けること、やり直すことの判断が的確にできていたと言える。素晴らしい。
カリム・ベンゼマ(8)デリケート
特権的なテクニックを持ち合わせており、先制ゴールのシーンでもそれを見せている。エリアの角からカットインして、強烈なシュートをファーサイドに突き刺している。加えて、常にミッドフィールダーのサポートも行っている。
■途中出場
ルーカス・バスケス(6)代役
負傷したカルバハルに代わって出場し、早々にトニ・クロースが決めたチームの2ゴール目をアシストしている。派手なプレーはなかったが、シンプルで、効果的なプレーでチームに貢献している。
マリアーノ・ディアス(5)不十分
残り10分をプレーし、チームメイトからパスを受けるために、マークを外す動きを継続的に行なっている。しかし、チームメイトがそれを見ることができず、あまりプレーに関与できていない。逆に、チームメイトがそれに気づいた時には、あまり貢献できていない。
イスコ・アラルコン(5)無関心
残り10分、モドリッチと交代してピッチに送り出されている。マドリーにおいてイスコの出場に大きな意味があるわけではなく、むしろその逆である。