3月に行われる第4回WBCの侍ジャパンメンバーに選出されている日本ハムの大谷翔平投手が20日、WBCに向けて着実に前進している様子を見せた。■ここまでの調整は順調、初ブルペンに「思ったより良かった」 3月に行われる第4回WBCの侍ジャパンメ…

3月に行われる第4回WBCの侍ジャパンメンバーに選出されている日本ハムの大谷翔平投手が20日、WBCに向けて着実に前進している様子を見せた。

■ここまでの調整は順調、初ブルペンに「思ったより良かった」

 3月に行われる第4回WBCの侍ジャパンメンバーに選出されている日本ハムの大谷翔平投手が20日、WBCに向けて着実に前進している様子を見せた。

 同日はWBCメンバーの西武・秋山翔吾外野手とともに都内で行われた「J SPORTS 開局20周年プレス発表会」に出席。同局はWBCの本戦全39試合、侍ジャパン壮行試合、強化試合をすべて生中継することが決まっており、会見は侍ジャパン選手の壮行も兼ねて行われた。

 大谷はここまでの調整について「12月いっぱいくらいはフィジカル面、1月からはスキルのトレーニングに変わってきた」と振り返り、同日、今年初めてブルペン入りしたことについても「思ったより良かった。久しぶりに傾斜を使って投げたんだけど、まずまず良かった」と手応えを示した。

 オフ中にはレンジャーズのダルビッシュ有投手と合同自主トレを実施。筋力トレーニングだけでなく、栄養に関する知識、栄養摂取のタイミングについても学んだという。3月7日のキューバ戦が初戦となるWBCに向け、例年よりも前倒しの調整となるが、ここまでは順調にきている様子だ。

 日本は1次ラウンドでキューバ、オーストラリア、中国と同組となっており、初戦で当たるキューバについては「身体能力が高い。走ってもそうだし投げる打つに関しても身体的な部分が高い。特に打力は当たればすごい打球を飛ばすバッターが多い」と印象を語った。

■過去印象に残ってるシーンは…WBCは「憧れていた大会」

 また、WBCについて「憧れていた大会。(プロに)入った1年目もやっていた。こういうところでやってみたいというのが率直な感想。まだ実感はないけど楽しみにしている」と期待に胸を膨らませた二刀流右腕。過去のWBCで印象に残っているシーンについては2009年第2回大会決勝、韓国戦のイチローの決勝打とダルビッシュが投じたラストボールのスライダーの驚異的な曲がりを挙げ、初めて自身が出場する大会に向けては「とにかく勝ちたい。優勝したい。前回負けているのはテレビで見ていた。4年後、自分が入って勝ちたいと思っていた。チャンスが巡ってきた」と強い意気込みを見せた。

 この日は秋山からも「今まで存在しない野球選手」、「打つほうも投げるほうも力がある。うらやましい」と称賛され、大きな期待を受けた。海外からも熱視線を浴び、投打で活躍に注目が集まる中、本人は「使ってもらえるならどこでも」、「自分が自分がという感覚でもない。与えられたところをこなせれば、十分勝っていけるメンバー」と謙虚な姿勢を崩さない。

 侍ジャパンの3度目の優勝へキーマンとなる22歳。残り1か月半の調整が注目される。