29歳、世界ランキング2位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)と19歳、世界1…

29歳、世界ランキング2位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)と19歳、世界17位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)、因縁のある2人の3度目の対戦は要注目だ。【写真】フォニーニとデミノーの比較表

2人が初めて顔を合わせたのは、2019年「全仏オープン」の4回戦。その時はディフェンディングチャンピオンだったハレプが当時世界ランキング104位のシフィオンテクを6-1、6-0と圧倒した。しかし、2人の対戦で印象深いのはなんといっても2回目で、翌2020年に同じ大会の同じラウンドで実現。この時は第1シードのハレプに世界54位のシフィオンテクが6-1、6-2と快勝。その後も勝ち進み、ツアー初優勝をグランドスラムで成し遂げるという快挙を達成した。

ハレプは「全豪オープン」11年連続出場中で、最高成績は2018年の準優勝。2020年にベスト4、2014年と2015年にベスト8という成績を残している。

グランドスラム優勝は2回。2018年「全仏オープン」と2019年「ウィンブルドン」を制し、ルーマニア人女子選手として2人目となるグランドスラムのシングルス優勝を成し遂げた(1人目は1978年「全仏オープン」覇者のバージニア・ルジッチ)。

ハレプのトップ10連続在位は、現役最長の348週(継続中)。それに続くのはカロリーナ・プリスコバ(チェコ)の211週、エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)の175週。

2020年、シーズン中断期間を挟んで自己最長の17連勝を記録。その間にドバイ、プラハ、ローマの3大会で優勝した。

今大会では、1回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)の世界140位リゼット・カブレラ(オーストラリア)に6-2、6-1で、2回戦で世界72位のアイラ・トムヤノビッチ(オーストラリア)に4-6、6-4、7-5で、3回戦では世界36位のベロニカ・クデルメトバ(ロシア)に6-1、6-3で勝利。

トムヤノビッチ戦を含めた「全豪オープン」フルセットマッチでの戦績は8勝3敗。

今回勝てばグランドスラム100勝目。これを達成している現役選手は、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)、ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)、スベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)、ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)、キム・クライシュテルス(ベルギー)、ペトラ・クビトバ(チェコ)、アンジェリック・ケルバー(ドイツ)の7人だ。

「全豪オープン」では3回戦終了時点で27勝10敗。31勝10敗の「全仏オープン」に次いで相性のいい大会となる。グランドスラムはこれが41回目の出場。4回戦にはこれまで18回進出し、14勝4敗。

トップ20選手と対戦するのは2021年では初めて。2020年には6度対戦して5勝1敗。

対するシフィオンテクはこれが「全豪オープン」3度目の出場で、昨年に続く4回戦進出を目指す。今回は第15シードで臨んでいるが、グランドスラムでシード選手になるのはこれが初めて。

2020年10月に「全仏オープン」を制し、ポーランド人選手として初めてグランドスラムのシングルス優勝を達成。世界54位での「全仏オープン」優勝は、女子選手としてはオープン化以降、最大の番狂わせ。19歳132日での優勝は、1992年に18歳187日でチャンピオンとなったモニカ・セレス(アメリカ)以来の最年少だった。

それ以降まだ次のタイトルは獲得していないが、もし今大会を制すれば、グランドスラム2大会連続優勝。2018年「全米オープン」と2019年「全豪オープン」を連覇した大坂なおみ(日本/日清食品)以来の快挙となる。

19歳のシフィオンテクは現時点で勝ち残っている唯一の10代選手。今大会には彼女を含めて7人のティーンエイジャーが出場していたが、16歳のココ・ガウフ(アメリカ)をはじめとした6人は既に敗退している。

シフィオンテクは1回戦でアランチャ・ラス(オランダ)に6-1、6-3、2回戦でカミラ・ジョルジ(イタリア)に6-2、6-4、3回戦でフィオナ・フェロ(フランス)に6-4、6-3で勝利。その3試合で相手のサービスゲーム27回中15回をブレーク。現在グランドスラム10試合連続でストレート勝利を続けている。

「全仏オープン」優勝後にランキングは54位からキャリアハイの17位にジャンプアップ、現在までそのランキングを保っている。

昨年の「全仏オープン」4回戦で当時世界2位のハレプを下したのが、シフィオンテクにとってトップ10選手からの初勝利。なお、これによってハレプの自己最長となる連勝記録は17でストップした。

シフィオンテクがハードコートで破った最もランキングの高い相手は、2019年「ロジャーズ・カップ」2回戦で当たった当時世界18位のカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)。ハードコートで対戦したトップ10選手は同じ大会での大坂(当時世界2位)のみで、この時は黒星に終わっている。

前回連勝記録をストップされたハレプが雪辱を果たしてグランドスラム100勝目を飾るのか、シフィオンテクが最後の10代選手としてグランドスラム連勝を11に伸ばすのか。グランドスラム覇者同士の3度目の激突は目が離せないものになるだろう。

(テニスデイリー編集部)

※写真はハレプ(左)とシフィオンテク(右)

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