オーストラリア・メルボルンで開催されている「全豪オープン」(1月16~29日/ハードコート)の女子シングルス2回戦でセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は、全豪優勝歴6回のノバク・ジョコビッチ(セルビア)ができなかったことをやってのけた。そ…

 オーストラリア・メルボルンで開催されている「全豪オープン」(1月16~29日/ハードコート)の女子シングルス2回戦でセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は、全豪優勝歴6回のノバク・ジョコビッチ(セルビア)ができなかったことをやってのけた。それは“3回戦進出”だ。ジョコビッチがワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したデニス・イストミン(ウズベキスタン)にフルセットで敗れたのと同じコートの上で、セレナはルーシー・サファロバ(チェコ)を6-3 6-4で下した。  ふたりの対戦は、セレナが勝った2015年全仏オープン決勝以来のことだった。サファロバは1回戦で9つのマッチポイントをしのいで勝ち上がったが、この試合ではそのような劇的なものは何も起こらなかった。  サファロバは第2セット第7ゲームでのブレークポイントでダブルフォールトをおかし、その3ゲーム後にセレナは試合に決着をつけた。  セレナは次の3回戦でニコール・ギブズ(アメリカ)と対戦する。ギブズは、やはりアメリカ人のイリーナ・ファルコーニを6-4 6-1で下して勝ち上がった。  第2シードのセレナは今、オープン化以降の時代で初となる「23」のグランドスラム・タイトルを獲ったプレーヤーになろうと努めている。彼女は昨年の全豪オープン決勝でアンジェリック・ケルバー(ドイツ)に敗れたが、ウィンブルドンでシュテフィ・グラフ(ドイツ)とタイとなる22番目のグランドスラム・タイトルをつかんでいた。  また、全米準優勝者で第5シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)、第9シードのジョハンナ・コンタ(イギリス)も前哨戦からの好調を保ち、3回戦へ進んだ。ブリスベン国際で優勝したプリスコバは世界ランク189位のアンナ・ブリンコワ(ロシア)をわずか59分のプレーの末に、6-0 6-2で片づけた。

 「“ゾーン”(無心の絶好調状態)に入れるというのは常にいいものだわ」とプリスコバ。「でも常に向上の余地はあるものよ」。  昨年、驚きの全豪準決勝進出をやってのけ、今年、前哨戦のシドニー国際で優勝したコンタは、日本のホープ、大坂なおみ(日清食品)を6-4 6-2で退け、次の3回戦で元ナンバーワンのカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)と対戦する。  WTAファイナルズ優勝者で第6シードのドミニカ・チブルコバ(スロバキア)はシェイ・スーウェイ(台湾)を6-4 7-6(8)で下し、予選勝者のジェニファー・ブレイディ(アメリカ)は5つのマッチポイントをしのいでヘザー・ワトソン(イギリス)2-6 7-6(3) 10-8で倒した。次の3回戦でチブルコバは第30シードのエカテリーナ・マカロワ(ロシア)と、ブレイディは第14シードのエレナ・ベスニナ(ロシア)と対戦する。(C)AP