巨人が2月から始まる春季キャンプのメンバーを発表し、各選手を1、2、3軍に振り分けた。1軍35選手、2軍は30選手、3軍は28選手。その中で1、2軍に振り分けられた移籍組や初1軍スタートとなる若手、2軍、3軍スタートとなる主力選手など、注目…

巨人が2月から始まる春季キャンプのメンバーを発表し、各選手を1、2、3軍に振り分けた。1軍35選手、2軍は30選手、3軍は28選手。その中で1、2軍に振り分けられた移籍組や初1軍スタートとなる若手、2軍、3軍スタートとなる主力選手など、注目点はいくつもあった。1軍はコンディションが万全であることが条件。また、首脳陣が現状を見たい選手が集まった印象も受ける。今回の振り分けのポイントを探った。

■1軍35選手、2軍30選手、3軍28選手でスタート

 巨人が2月から始まる春季キャンプのメンバーを発表し、各選手を1、2、3軍に振り分けた。1軍35選手、2軍は30選手、3軍は28選手。その中で1、2軍に振り分けられた移籍組や初1軍スタートとなる若手、2軍、3軍スタートとなる主力選手など、注目点はいくつもあった。

 1軍はコンディションが万全であることが条件。また、首脳陣が現状を見たい選手が集まった印象も受ける。今回の振り分けのポイントを探った。

○新旧FA戦士の悲喜こもごも

 オフに日本ハムから陽岱鋼外野手、ソフトバンクから森福允彦投手、DeNAから山口俊投手がFAで加入。センターのレギュラー候補の陽とセットアッパーとして期待される森福は1軍スタート。ローテ候補の山口俊は昨秋に右肩の違和感を訴えており、大事を取って2軍スタートとなった。股関節痛から復帰を目指す杉内俊哉投手もケガ明けとあって2軍からのスタートとなるが、終盤には1軍昇格が見込めるだけの状態が上がってきている。一方、大竹寛も2軍スタートとなり、這い上がらなくては未来はない。また昨シーズン終盤に左手を骨折した片岡治大内野手はケガ明けを考慮され、3軍スタートとなった。そのほかのFA組としては昨季結果を残した三塁レギュラー筆頭の村田修一内野手が今年も1軍スタート。脇谷亮太内野手は2軍スタートとなった。

○ルーキー全員がファームスタート

 大学ナンバーワン野手として期待されたドラフト1位の吉川尚輝内野手は新人合同トレ中にコンディションを崩し、3軍スタート。ドラフト2位右腕の畠世周投手も痛めている右肘を考慮し、3軍からスタートとなる。2メートル超えの右腕・リャオ投手、3位の谷岡竜平投手、4位の池田駿投手の3投手は2軍スタート。いずれも即戦力の期待が高いため、キャンプ中盤以降に1軍昇格できるかが注目だ。

■2年目戦士たちが1軍スタート、1軍キャンプ常連には2軍からスタートする選手も

○巻き返しを図る2年目戦士たちが1軍スタート

 今年のルーキーに1軍スタートがいないこととは対照的に2年目戦士たちが1軍スタートを勝ち取った。2015年のドラフト1位で1年目の昨季1試合の登板にとどまった桜井俊貴投手、俊足が武器で外野から二塁に挑戦している重信慎之介選手、二塁の定位置争いに挑む山本泰寛内野手、小林の背中を追いかける宇佐見真吾捕手の4人が開幕1軍を目指してサバイバルに挑む。

○かつての1軍キャンプ常連も2軍から

 スタート時には新戦力を首脳陣がチェックしたいという意向もあり、経験豊富で首脳陣が大体どのようなタイプか把握している選手には2軍スタートとなる者もいる。今回でいえば亀井善行外野手、橋本到外野手、寺内崇幸内野手、松本哲也外野手ら。2次キャンプの沖縄や開幕時にはこの中堅組から1軍ベンチ入りしている選手は出てくるだろう。しかし、調整を一任されたわけではなく、キャンプでは特別扱いされず、若手と一緒にハードメニューをこなす。

○トレード加入選手は万全で1軍スタート

 昨年オフに日本ハムから2対2のトレードで加入した吉川光夫投手と石川慎吾外野手、また楽天から移籍の柿澤貴裕内野手も大きなケガなく自主トレを終え、1軍からスタートする。吉川以外は1軍経験豊富というわけではないが、新しいユニホームでどんなアピールをするか楽しみだ。