3月に開幕する第4回WBCに向け、エリック・ガニエ、ライアン・デンプスターが現役復帰することで大きな話題を呼んでいるカナダ代表チームだが、NPBの元助っ人2選手も参加に意欲を燃やしている。カナダの野球専門サイト「カナディアン・ベースボール・…
3月に開幕する第4回WBCに向け、エリック・ガニエ、ライアン・デンプスターが現役復帰することで大きな話題を呼んでいるカナダ代表チームだが、NPBの元助っ人2選手も参加に意欲を燃やしている。カナダの野球専門サイト「カナディアン・ベースボール・ネットワーク」が伝えている。
■元日本ハムのモルケンは2度目のWBC出場へ
3月に開幕する第4回WBCに向け、エリック・ガニエ、ライアン・デンプスターが現役復帰することで大きな話題を呼んでいるカナダ代表チームだが、NPBの元助っ人2選手も参加に意欲を燃やしている。カナダの野球専門サイト「カナディアン・ベースボール・ネットワーク」が伝えている。
WBC初出場に向けて並々ならぬ熱い思いを語っているのが、昨季DeNAでプレーしたジェイミー・ロマック内野手だ。
米マイナー通算200発の看板をひっさげ、「5番・三塁」のクリーンアップ候補として昨オフに入団。「20~25発は打ってほしい」(ラミレス監督)と期待され、本人も「日本でキャリアを終えたい」と意気込んでいたが、早々と4月に2軍落ち。以降は1軍に定着できず、まさかのシーズン0本塁打、出場30試合で71打数8安打、打率.113で2打点に終わり、レギュラーシーズン終了と同時に帰国、自由契約となっていた。ただ、2軍で腐ることなく熱心に練習をこなし、凡打でも全力疾走するマジメな姿勢はファンの間でも知られていた。
今季はパドレスとマイナー契約を結んだロマックは、これまで何度もカナダ代表に選ばれ、2011年ワールドカップでは銅メダル、2011年パンアメリカン競技大会では金メダル獲得に大きく貢献したが、WBCは今回が初出場となる。
■「世界を代表するプレーヤーが戦う」…早くも気合十分
ロマックはWBCを「最高の舞台」と語り、「世界を代表するプレーヤーが戦う」トーナメントの出場に意欲を燃やしているという。これまで経験した国際舞台では、金メダルを獲った2011年パンアメリカン競技大会決勝を「これまでで最も神経をすり減らした一戦だった」と回顧。「よりレベルの高いWBCでは、あの時以上の緊張感を予測している」と、早くも気合十分な姿勢を見せたそうだ。
2012年から日本ハムで2季を過ごしたダスティン・モルケン投手は、昨季タイガースで念願のメジャーデビューを果たした。WBCは前回に続き、2度目の出場となる。
メジャーを代表する選手と対戦できる楽しみを語る一方で、「8?15年も第一線でプレーし続けるベテラン選手と一緒にプレーできることが楽しい。特に、苦労している選手はね。クラシック代表になると、彼らが毎日どんな準備をしているか見られて勉強になるんだ」と、WBC出場が成長につながるとも指摘したという。
プールCに組み分けされたカナダは、前回王者ドミニカ共和国、初優勝を狙うアメリカ合衆国、そしてコロンビアと対戦。1次プール通過は至難の業だが、どこまで健闘できるのか。元助っ人2選手にも大きな声援を送りたい。