今年は阪神で行われる中距離GII。ドバイ国際競走へのステップレースとしての役割もあり、また17年からGIに格上げされ…

 今年は阪神で行われる中距離GII。ドバイ国際競走へのステップレースとしての役割もあり、また17年からGIに格上げされた大阪杯の前哨戦にも位置づけられる。勢いのある上がり馬の参戦は少なく、次を見据える休み明けの実績馬と重賞の常連が中心になる。

1.若い馬が中心

 過去10年で、4歳馬は[4-6-3-20]で連対率30.3%、複勝率39.4%、5歳馬は[5-1-6-15]で連対率22.2%、複勝率44.4%なのに対し、6歳馬は[1-2-1-24]で連対率10.7%、複勝率14.3%、7歳以上の馬は[0-1-0-22]で連対率と複勝率が4.3%。

2.決め手勝負は分が悪い

 過去10年間でこのレースを差して制したのはただ1頭、13年のトーセンラーのみ。残りの9頭は4コーナー4番手以内で競馬をしていた。近年は少頭数でペースが落ち着くのが通例。18年のレイデオロや17年のマカヒキ、16年のレーヴミストラル、15年のハープスターのように、鋭い決め手を武器に実績を残して来たタイプは苦戦を強いられている。今年は阪神開催だが、少頭数であることには変わりなく例年同様に前有利と見る。

3.ディープインパクト産駒は勝ち切れない

 過去10年、ディープインパクト産駒の成績は[1-6-3-11]。2、3着は多いが、中々勝ち切れていない。過去10年に行われた阪神芝2200mの古馬オープン(宝塚記念と昨年のエリザべス女王杯)の成績を見ても、ディープインパクト産駒は[1-3-5-28]と勝ち切れていない。

 ダンビュライトは2年前の本レースなど2200mの重賞を2勝しているように距離は合っていて、中山で結果を出しているから阪神コースも問題ないはず。フレグモーネで一頓挫あった影響がどうかだが、少頭数濃厚のここならスムーズに先手を取ってマイペースで立ち回っていけそう。チャンスは十分にあるだろう。