コート19の試合を観戦したファンは、払ったチケット代に見合うものを得た。彼らは、37歳のイボ・カルロビッチ(クロアチア)が全豪でタイブレークが採用されるようになってからの1971年以降、最多ゲーム試合を演じるのを目撃したのである。&nb…

 コート19の試合を観戦したファンは、払ったチケット代に見合うものを得た。彼らは、37歳のイボ・カルロビッチ(クロアチア)が全豪でタイブレークが採用されるようになってからの1971年以降、最多ゲーム試合を演じるのを目撃したのである。  「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月16~29日/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、カルロビッチはホレイショ・ゼバロス(アルゼンチン)を5時間15分の戦いの末に、6-7(6) 3-6 7-5 6-2 22-20で倒した。

  第5セットはそれだけで2時間37分を要し、カルロビッチはやはり全豪オープンでの新記録である75本のサービスエースを刻んで試合を終えた。  合計84ゲームがプレーされたこの試合は、その数字でも2003年にアンディ・ロディック(アメリカ)がユーネス・エルアノーウィ(モロッコ)を5セットで下した際の最多ゲーム「83」の記録を塗り替えた。  最終セットで先にサービスゲームをプレーしてリードするアドバンテージを手にしていたカルロビッチは、このセットの第42ゲームでゼバロスのサービスをブレーク。ゼバロスのリターンがサイドアウトしたとき、試合に終止符が打たれた。(C)AP