3月に開幕する第4回WBCに向けて各国の戦力を検証しているMLB公式サイトが侍ジャパンの「長所」と「懸念点」について分析している。■優勝候補の一角に挙げられる侍ジャパンは3度目Vなるか 3月に開幕する第4回WBCに向けて各国の戦力を検証して…

3月に開幕する第4回WBCに向けて各国の戦力を検証しているMLB公式サイトが侍ジャパンの「長所」と「懸念点」について分析している。

■優勝候補の一角に挙げられる侍ジャパンは3度目Vなるか

 3月に開幕する第4回WBCに向けて各国の戦力を検証しているMLB公式サイトが侍ジャパンの「長所」と「懸念点」について分析している。

 侍ジャパンを率いる小久保裕紀監督は昨年12月に一部メンバーを先行して発表。NPB球団から大谷翔平(日本ハム)、坂本勇人(巨人)、中田翔(日本ハム)、筒香嘉智(DeNA)、山田哲人(ヤクルト)ら18人、MLB球団から青木宣親(アストロズ)を招集した。

 MLB公式サイトでは投打で躍進する二刀流・大谷に注目しつつ、今回のチームについて「打撃」と「守備」が長所と分析。「過去の大会で日本は優れた投球により活躍したが、今回チームの中心的な役割を果たすのは打撃」、「日本は守備でも輝くだろう」とレポートしている。

 一方、メジャーリーガーの参加が不透明な投手陣を「懸念点」とし、「日本は過去の大会で強固な投手陣を率い、今年はオオタニやスガノ(菅野智之=巨人)をはじめとする確かな面々がいる。しかしロースターへの追加人員が未定ながら、クラシックで投げたことがあるのは投手で一人だけ(マキタ)であり、11月に行われたメキシコ、オランダとの4戦では29失点を浴びた」と指摘している。

■日本は「V候補」も…各国とも強力メンバーが続々集結

 前回王者のドミニカ共和国をはじめ、前回準Vのプエルトリコ、初Vを狙うアメリカ、ベネズエラ、メキシコなど強豪国は続々とメジャーリーガーの参加が決まっており、メンバーの中には一線級で活躍する大物選手も多い。一方、侍ジャパン投手陣はNPB屈指のメンバーが揃うものの、カブスに移籍した上原浩治投手がチームからの要請もあり不参加を決めるなど、MLBで活躍する投手の参加は現時点で発表されていない。

 MLB公式サイトはそれでも「日本の血統、さらには先発ローテーションの逸材たちや力強いラインナップにより、4大会中3度目のクラシック覇者となることは間違いなく可能」と優勝候補の一角に挙げているが、ライバル国も着々と強力なメンバーを揃えており、V奪還には数々の壁が立ちはだかる。日本は1次ラウンドでキューバ、オーストラリア、中国と同組、さらに2次ラウンドでも韓国、オランダと対戦する可能性があり、決勝ラウンドが行われる米国行きの切符をつかむのもそう簡単ではない。

 小久保監督は果たして最終28選手をどのように構成し、チームをどう仕上げていくのか。注目の初戦は3月7日のキューバ戦。本番まで残り2か月を切る中、侍ジャパンの最終調整が注目される。