2大会ぶりの世界一をかけた第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の開幕まで、あと2か月を切った。野球日本代表「侍ジャパン」に選ばれている日本ハム・大谷翔平、巨人・菅野智之ら投手陣は本大会へ向けて急ピッチで調整を進めている。■メジ…

2大会ぶりの世界一をかけた第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の開幕まで、あと2か月を切った。野球日本代表「侍ジャパン」に選ばれている日本ハム・大谷翔平、巨人・菅野智之ら投手陣は本大会へ向けて急ピッチで調整を進めている。

■メジャーリーガーが侍投手陣に贈ったアドバイス、ダルは大谷に「気にするな」

 2大会ぶりの世界一をかけた第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の開幕まで、あと2か月を切った。野球日本代表「侍ジャパン」に選ばれている日本ハム・大谷翔平、巨人・菅野智之ら投手陣は本大会へ向けて急ピッチで調整を進めている。

 現役メジャーリーガーでは、アストロズ・青木宣親外野手の参戦が決まっているが、レンジャーズのダルビッシュ有、ヤンキースの田中将大、ドジャースの前田健太、マリナーズの岩隈久志らメジャー投手の招集は極めて難しい状況。今季からカブスに移籍した上原浩治投手は、すでに辞退したことを明かした。

 ほぼ国内組で臨むことになる投手陣編成で、世界一への最大の鍵となるのが滑りやすいとされるWBC公式球への対応だ。現役メジャーリーガーが国内組の侍ジャパン投手陣へ送ったアドバイスをまとめてみた。

 まずはレンジャーズのダルビッシュ。シーズン終了後に公の場には表れていないものの、12月中から日本ハム・大谷らと都内施設で自主トレをしてきた。12年からレンジャーズでメジャー通算46勝(30敗)。合同自主トレ中、大谷は多彩な変化球を操る先輩右腕からWBC球への助言を受けたという。

 大谷「『特に気にするな。それが1番いい』と。自分なりに考えた結果、そうなればいい。工夫できることはして、どんどん試して行ければ」

■上原もダルビッシュと同じ見解!?

 続いてカブスへ移籍したばかりの上原だ。09年からオリオールズ、レンジャーズ、レッドソックスでプレー。メジャー通算387試合に登板し、19勝22敗93セーブ67ホールド、防御率2.53。13年には21セーブを挙げ、ポストシーズンでも大車輪の活躍でレッドソックスのワールドシリーズ制覇に貢献した。そのベテラン右腕もWBC球への対応については、ダルビッシュと同じような見解を示した。

「そこまで神経質にならなくていい。その場に行ったときに、どう対応するか。今練習して良かったとしても、あくまでその場で練習したこと。実際に試合になった時に、どうするか。その時その時で状況が変わることを頭の中に入れておけばいいと思います」

 これまで侍ジャパンではフォーク、カーブを武器にする投手陣が対応に苦しみ、ヤクルトのサイドスロー・秋吉はWBC球への好感触を口にしている。その反応はさまざまだが、現役メジャーリーガーの説く“鈍感力”も世界一奪回へ重要なポイントとなりそうだ。