オリンピックチャンネルのインタビューで14歳が語ったこととは フィギュアスケートの昨季のジュニアグランプリファイナル女王カミラ・ワリエワ(ロシア)が、IOC運営の五輪専門メディア「オリンピックチャンネル」のインタビューで来年に迫った北京五輪…

オリンピックチャンネルのインタビューで14歳が語ったこととは

 フィギュアスケートの昨季のジュニアグランプリファイナル女王カミラ・ワリエワ(ロシア)が、IOC運営の五輪専門メディア「オリンピックチャンネル」のインタビューで来年に迫った北京五輪についての思いを明かしている。

 ワリエワは昨年12月のロシア国内大会・ロシア杯第5戦で合計254.86点という衝撃の高得点で優勝した。参考記録ながら男子の優勝スコアを7点も上回った14歳は、北京五輪のメダル候補として大きな期待をかけられている。

 4月に15歳の誕生日を迎えるワリエワは、五輪シーズンからシニアデビューが可能となる。同メディアのインタビューで「『あの小さな女の子は誰?』と言われないよう、大人のスケーティングを見せたいです。『彼女はまだ15歳なんだからあれでオッケーだ』とは言われないように。どの選手も求められるのは結果。だから、成熟したスケートが必要なのです」と口にしている。

 一方で14歳の少女らしくナーバスな面も覗かせており、「明日のことは分からないし、ましてや1年先なんて分からない。だから、北京五輪のことは考えないようにしています。全ては自分次第。他のことは考えないようにしています。誰もが北京五輪出場を夢見ています。でも、私はそれについて話すのが少し怖いので、あまり話さないようにしています」とも話している。

 五輪はどの選手にとっても「夢」だと言うワリエワ。「もしそこに出ることができたら嬉しいに違いありません」と目を輝かせ、憧れの存在についても言及している。

ザギトワの演技にも刺激「私も同じようにできる」

「2014年のソチ五輪を初めて見た時、私はユリア・リプニツカヤを見て、彼女が大好きになりました。たぶん、それがあるから小さい頃からずっと『私が何よりも目指しているのは五輪チャンピオンです』と言い続けてきたのかもしれません」とコメント。ソチ五輪の団体金メダルに輝いたリプニツカヤから大きな影響を受けているようだ。

 さらには平昌五輪で金メダルに輝いたザギトワの演技も何度も見たと言い、「どうしてか分からないのですが、元気をなくしている時にそれを見ます。彼女には迫力があって、いとも簡単にやってるように見えました。それで『アリーナにあれだけ簡単にできるのなら、私も同じようにできる』と思ったのです」と明かしている。

 また平昌五輪で銀メダルだったエフゲニア・メドベージェワがワリエワの事を「大好き」だと高く評価していることについては、「彼女のことはテレビでしか知らないけれど、陽気で、とてもオープンな人だなと思っています。彼女に寄って行って何か聞けば、きっといつだって答えてくれるはず。彼女はとてもポジティブでオープンなんです」と話している。

 逸材が次から次へと出てくるフィギュア大国ロシアでは、代表の座を掴むのも決して簡単ではないが、ワリエワは重圧と戦いながら憧れの先輩達に近づこうと努力を続けているようだ。(THE ANSWER編集部)