錦織がATPカップで約4ヵ月ぶりのプレー見せるファンにとっては待ちに待った日に…

錦織がATPカップで
約4ヵ月ぶりのプレー見せる

ファンにとっては待ちに待った日になっただろう。
2月8日に開幕する全豪オープンに先駆け、同月2日より行われている男子国別対抗戦「ATPカップ」に日本代表のエースとして、錦織圭(日清食品)が、約4ヵ月ぶりにプレー姿を見せたのだ。

【写真】ATPカップ初戦で4ヵ月ぶりのプレーを見せた錦織圭

ロシアと対戦した日本は、錦織が世界ランキング4位のダニール・メドベデフに2-6、4-6で、西岡良仁(ミキハウス)が同8位のアンドレイ・ルブレフに1-6、3-6で敗れて敗戦が決定。それでも、ダブルスでは一矢報いた形となった。

そんな中、注目を浴びたのが、昨年の全仏オープン以来、約4ヵ月ぶりの公式戦となった錦織である。世界4位の選手を相手にストレートで敗れたものの、試合後には「思ったより悪くなかった」とコメント。おそらく見ている人にとっても、手応えはあったはず。そのプレーぶりに安堵したことだろう。

メドベデフといえば、思い出されるのが昨年のツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」である。予選では1セットも落とさない強さを見せ、世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)、同2位のラファエル・ナダル(スペイン)、同3位のドミニク・ティエム(オーストリア)、らグランドスラム優勝経験者を撃破。無敗での優勝を飾った。

そんな強敵を相手に戦った錦織は、「正直、1試合目にはやりたくなかった。もう少し自信がついてからやりたかった。簡単にポイントをくれない。ボールの質が高いし、深い。(世界ランキングで)100位ぐらいにいる選手とは違いタフ」と、久しぶりの実戦で戦うには難しかったと率直な思いを語った。

それでも自身の中では、“収穫”のある試合だったことも事実。
長い手足を生かした広い守備範囲や強烈なサーブなどメドベデフの良さが目立った1セット目とは異なり、2セット目は錦織らしい多彩な攻撃やネットプレーもし、見せ場も作った。
「2セット目は全部よかったですね。ボレーの出るタイミングが悪かったのか、大事なポイントで落としたときもありましたけど、そのタイミングだったり、ストロークに安定感が出てくればいい。良いポイントはあるけど、悪いポイントも同じくらいあるので、それが減ってくれればいいなと思う」と、自身の試合を振り返った。

また、昨年の全仏オープン時には、サーブの時に足を寄せないフットバック型を採用していたが、今大会では足を寄せるフットアップ型に変更。これについて錦織は、「もう少しパワーを出すこと」を目的に変更したとコメント。最近、変えたばかりでまだしっくりきていないとしたが、「悪くなかった」と手応えをつかんでいるようだ。

本来なら2月4日には、「ATPカップ」アルゼンチン戦を迎える予定だったが、隔離施設の従業員の一人がコロナ陽性にかかったとして、同日の試合は中止に。5日以降に持ち越されることとなった。

「もう1試合あるので、全豪オープンに向けていい試合をしたい」と錦織が語っているように、調整不足は否めないものの、実戦形式で修正できる機会があることはプラス材料。次戦の「ATPカップ」、そして2月8日に開幕する全豪オープンではどのように仕上げてくるのか注目したい。