オーストラリア・メルボルンで開幕した 「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月16~29日/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、第5シードの錦織圭(日清食品)がアンドレイ・クズネツォフ(ロシア)を5-7 6-1 6-4…

 オーストラリア・メルボルンで開幕した 「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月16~29日/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、第5シードの錦織圭(日清食品)がアンドレイ・クズネツォフ(ロシア)を5-7 6-1 6-4 6-7(6) 6-2で倒し、初戦を突破した。試合時間は3時間34分。

 クズネツォフは2009年のウィンブルドン・ジュニア・チャンピオンで現在25歳。試合を通してフラット系の球筋で力強く打ち抜き、アップダウンを繰り返しながらも最後まで錦織を苦しめた。  フルセットの内容について錦織は、「タフな試合だった。どうであれ、この長い試合にしっかり勝てたことが自信になる」と話した。1セットダウンのあとに2セットを奪い返し、またセットを奪われたシーソーゲームには、「今日は余裕がなかった。(考えていたのは)ファイナル(セット)のどのゲームで変化をつけて上げていくか」。

 速いサーフェスにはまったクズネツォフの強打に「対応しきれていなかった」と振り返った錦織は、「最後まで余裕はなかった」と言った。だが、その言葉どおりに受け取らなくていいだろう。苦しみながらも錦織は落ち着いてプレーし、クズネツォフを左右に振るプレー展開は、最後に相手の足を止め、勝利を手繰り寄せることになった。

 「初戦の緊張感と、彼のボール(球質)に対して攻められる機会が少なかった」ことをはじめ、いろいろ原因がある試合を、次戦に向けて「改善したい」と言った。

 錦織はクズネツォフとの対戦成績を3勝1敗とした。昨年は全仏オープン(フランス・パリ/クレーコート)の2回戦とウィンブルドン(イギリス・ロンドン/グラスコート)の3回戦で対戦し、いずれも錦織がストレートセットで勝っていた。

 全豪オープンには7年連続8度目の出場の錦織は、ベスト8(3度)がこれまでの最高成績。昨年は2年連続の準々決勝進出を果たし、大会覇者となったノバク・ジョコビッチ(セルビア)に3-6 2-6 4-6で敗れた。

 錦織は2回戦で、ジェレミー・シャルディ(フランス)と対戦する。シャルディは1回戦でニコラス・アルマグロ(スペイン)と対戦したが、アルマグロが第1セット0-4の時点で棄権したため勝ち上がっている。

(テニスマガジン/Tennis Magazine)