オーストラリア・メルボルンで開幕した全豪オープン(グランドスラム/1月16-29日/賞金総額1650万3692ドル/ハードコート)の女子シングルス1回戦で、シェルビー・ロジャーズ(アメリカ)が第4シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)を6…

 オーストラリア・メルボルンで開幕した全豪オープン(グランドスラム/1月16-29日/賞金総額1650万3692ドル/ハードコート)の女子シングルス1回戦で、シェルビー・ロジャーズ(アメリカ)が第4シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)を6-3 6-1で破り、大会最初の番狂わせを演じた。この試合はセンターコートの開幕試合だった。

 全豪本戦でのプレーが2度目という世界ランク52位、24歳のロジャーズは、2014年全仏準優勝者で世界4位のハレプのサービスを4度ブレークした。

 ハレプが全豪の1回戦で敗れたのは2年連続で、全体を見れば4度目となる。

 ロジャーズは、まだ世界108位だった昨年の全仏オープンで、最終的に優勝したガルビネ・ムグルッサ(スペイン)に敗れるまで、準々決勝進出という驚きの快進撃を見せていた。だが、2016年のほかの大会では2回戦までしか進めなかった。

 彼女がこれ以前にトップ10の選手に勝ったのは2014年のモントリオールで、当時8位だったユージェニー・ブシャール(カナダ)を破っている。

 「このレベルで簡単な試合などない。だから勝ち上がれてうれしいし、今日やってのけたことから自信を得ることは間違いないわ」とロジャーズ。

 一方、第7シードのムグルッサは、第1セットで相手にセットポイントを与えながらしのぎ、結局、マリーナ・エラコビッチ(ニュージーランド)に7-5 6-4で勝ったが、試合中にメディカル・タイムアウトを必要としていた。

 リオ・オリンピック金メダリストの第29シード、モニカ・プイグ(プエルトリコ)はパトリシア マリア・ティーグ(ルーマニア)を6-0 6-1で下し、53分で試合を終わらせた。また、ドゥアン・インイン(中国)もレベッカ・スランコバ(スロバキア)を6-3 6-4で下し、この試合も64分と、素早く試合を終わらせたグループの一つとなった。

 オーストラリアの高校生、デスタニー・アイアバの記念すべきグランドスラム初戦は、予選勝者のモナ・バートル(ドイツ)に3-6 6-7(4)で敗れて終わった。メルボルンに住む16歳は、グランドスラムの本戦でプレーした初の21世紀代生まれの選手となった。(C)AP(テニスマガジン)