ウーバーリの次戦決定と米報道、コロナ禍で流動的に ボクシングのWBC世界バンタム級正規王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)が、3月13日にパリで防衛戦を行うことが明らかとなった。相手は50勝(40KO)1敗1分けの29歳ナワポン・カイカンハ…

ウーバーリの次戦決定と米報道、コロナ禍で流動的に

 ボクシングのWBC世界バンタム級正規王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)が、3月13日にパリで防衛戦を行うことが明らかとなった。相手は50勝(40KO)1敗1分けの29歳ナワポン・カイカンハ(タイ)。米専門メディア「ボクシングシーン.com」が報じている。

 同メディアは「ノルディ・ウーバーリの、パリでのタイトル防衛戦が決定 フランス国境の再開放待ち」の見出しで記事を掲載。ウーバーリは昨年12月にノニト・ドネア(フィリピン)との世界戦を予定していたが、新型コロナウイルスに感染して試合ができず。今回は2019年11月に井上拓真(大橋)との団体内統一戦で勝利して以来の試合となる。

 ウーバーリがパリで世界戦を行うのは初めて。しかし、記事では「条件は合意に至ったものの、障害は残っており、試合はフランス政府の慈悲と現在も続いている新型コロナ禍次第だ」と説明。さらに「日曜にフランス当局から渡航制限の最新情報が提供され、基本的に非欧州連合国との国境が不確定期間、閉鎖されることになった」とした。コロナ禍により、流動的な状況だという。

 バンタム級の世界戦線では、井上尚弥(大橋)がWBAスーパー&IBF王座を保持。注目される次戦は、IBFの指名試合としてマイケル・ダスマリナス(フィリピン)戦になると海外メディアで報じられている。WBCでは、ウーバーリが試合できなかった間にレイマート・ガバリョ(フィリピン)がエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に判定勝ちし、暫定王座を獲得。しかし、ロドリゲスが判定結果に不服を示し、WBCから再戦が下された状態だ。

 WBO王座はジョンリエル・カシメロ(フィリピン)が保持。ウーバーリが3月に防衛戦を行った場合、4団体統一を目指す井上の今後にどんな影響を与えるのだろうか。(THE ANSWER編集部)