今季の長谷部誠の活躍に注目が集まっている。1月24日には、日独交流160周年の記念として、ドイツのハイコ・マース外務大臣…
今季の長谷部誠の活躍に注目が集まっている。1月24日には、日独交流160周年の記念として、ドイツのハイコ・マース外務大臣とオンラインで対談を行なった。ドイツ人にとって長谷部は、サッカー選手の枠を超えて、まさに日本人を代表する存在だ。今回はドイツの随一のスポーツ誌『キッカー』で、フランクフルトの番記者を務めるパトリック・クラインマン氏に、長谷部誠の現状について寄稿してもらった。
ここ最近では、3バックの真ん中のリベロとしてではなく、守備的ミッドフィルダーとしての起用がつづく。そして、長谷部自身のプレーはどうだろうか? 期待に応え、優れた活躍を見せている。まるで身体的には20代半ばのフレッシュさ、そして精神的には85歳のような落ち着きを見せている。数々の修羅場をくぐってきた長谷部のプレーは、落ち着き払い、思慮深く、そして戦略的な印象を強く与えている。
その一方で、1月23日にアウェーで行なわれたビーレフェルト戦では、誰もが驚くような数字を叩き出した。この試合で最年長だった長谷部が、時速33.3kmのスプリントで、ピッチ上の誰よりもスピードのある選手になったのだ。試合後、長谷部自身も驚いた様子で、「まさか自分がそんなに足が速いなんて、僕自身も知りませんでしたよ」と笑った。
身体的な面から見れば、この元日本代表選手が、ブンデスリーガのトップレベルの選手としてプレーをつづけることに問題はないはずだ。ここ数週間のフランクフルトは、ドイツ国内で最も成功を収めているチームのひとつだ。とりわけ、長谷部の前にいる前線の選手たちは、スペクタクルなプレーで輝きを放っている。
この好調のなか、フランクフルトは19節終了時点でリーグ4位。来季、長谷部の長いキャリアの締めくくりに、欧州チャンピオンズリーグでプレーする可能性も見えてきた。長谷部は、すでにヴォルフスブルク時代にチャンピオンズリーグで6試合に出場している。その舞台に再び戻ってくることがあれば、まさに有終の美を飾れるだろう。
親善大使として日本を代表する長谷部にとって、欧州最高峰の舞台で"仕事"のために各国を飛びまわることは、これからのキャリアのために最適な準備となるに違いない。