世界で最も愛されているテニススターの一人、ロジャー・フェデラー(スイス)…
世界で最も愛されているテニススターの一人、ロジャー・フェデラー(スイス)。残念なことに彼は、昨年の2度にわたる右膝の手術の影響と、家族で行くには隔離の規則が厳し過ぎるため、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/2月8日~21日/ハードコート)には出場しない。
そんなフェデラーと、2007年から10年以上にわたって彼のコーチを務めているセベリン・ルティ氏の関係について、先日テニスレジェンドである元世界女王のマルチナ・ナブラチロワ(アメリカ)と元世界王者ジム・クーリエ(アメリカ)が話し合った。Tennis World USAが報じている。【動画】長いキャリアの中でも最も壮絶な1戦 フェデラー vs ミルマン 全豪OP 3回戦ナブラチロワは言う。「私がロジャー・フェデラーを好きなところは、ルティ氏によれば彼は、勝ち負けで自分の価値を決めないの。勝っても負けても彼は変わらない。周りの人はそれによって彼への見方を変えたりするけど、彼自身は揺らがない」
そしてフェデラーとルティ氏がずっと一緒にやってこられた理由は、互いに嘘がないからだと言う。
「多くのコーチはクビになるのを恐れて、選手が聞きたくないことは言わない。でも選手は、正直な意見を聞く必要がある。その正直さが、ロジャー・フェデラーとセベリン・ルティ氏がずっと一緒にやってこられた理由だと思う」
「多くの選手たちがしょっちゅうコーチを変えている中、ルティ氏がこんなに長くフェデラーのコーチを務めているのは驚くべきことよ。それは多分、互いに得るもののある関係だからなのでしょう。ルティ氏はロジャーからいろいろなことを学んだと言うし、もちろんロジャーもルティ氏から多くのことを学んでいる。響き合うような関係なのね」とナブラチロワは結んだ。
(テニスデイリー編集部)
※写真は2019年「WTAファイナルズ」でのナブラチロワ
(Photo by VCG/VCG via Getty Images)