ボンジョールノ! 世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』!! シーズン2つ目のタイトルを懸けたコッパイタリア(カップ戦)はボローニャのカザレッキオ・ディ・レノでファイナルが行われました。優勝…

 ボンジョールノ! 世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』!! シーズン2つ目のタイトルを懸けたコッパイタリア(カップ戦)はボローニャのカザレッキオ・ディ・レノでファイナルが行われました。優勝したのは…巨人擁するルーベ!!(Photo:Legavolley.it)

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ

 

■カリブ海の巨人シモンが8本のブロックポイント。ルーベが7度目のコッパ制覇

[MATCH OF THE ROUND]

◆《決勝》ルーベ 3(25-17,18-25,25-17,25-17)1 ペルージャ

〔1/31@カザレッキオ・ディ・レノ〕

 決戦の地・ボローニャに降り立ったのは、今季のセリエAをリードするルーベとペルージャの2チームだった。両者はスーペルリーガ(リーグ戦)開幕前に催されたスーペルコッパ(スーパーカップ)のファイナルでも激闘している。その際には、ペルージャがフルセットの末に勝利していた。

 

さて、今回の結末は。第1セットはペルージャの攻撃を効果的に封じたルーベが大差で獲得する。続く第2セットは、お返しとばかりにペルージャがブロックポイントを連発し、今後は大差で取り返した。

 

ルーベのOPリキリチ(写真コート手前)をブロックする、ペルージャのOHオレイ・プロトニスキ(ウクライナ/同中央)とMBロベルト・ルッソ(イタリア/同左)

 第3セットはペルージャが先のセットからローテーションを動かさなかったのに対し、ルーベは第1セットの形に戻す。これが奏功したか、今度はルーベがこのセットだけで合計6本のブロックポイントをマークし、セットを奪取する。

 これで勢いに乗ったルーベに対し、第4セットでペルージャはサーブレシーブが崩れ、キャプテンのOPアレクサンダル・アタナシエビッチ(セルビア)をセット開始から投入したものの、状況は好転せず。セット序盤から優位にゲームを運んだルーベがリードを保ち、勝利した。

攻守で大車輪の活躍を見せたルーベのシモン(写真中央)は堂々のMVP選出

 ルーベは2年連続7度目のコッパイタリア制覇。両チーム通じて最多8本のブロックポイントをマークし、MVPに選出されたMBロベルランディ・シモン(キューバ)は「私たちはやるべきことをしてみせました。チームワークとトロフィーへの渇望が、差を生みました」と試合を振り返った。

 また、ペルージャの組織的なブロックを攻略した要因には、Sルチアノ・デセッコ(アルゼンチン)のトスワークも。この日はシモン、OHイオアンディ・レアル(ブラジル)の17得点を筆頭に、OPカミル・リキリチ(ルクセンブルク)が15得点、OHオスマニー・ユアントレーナ(イタリア)が12得点、と幅広い攻撃を展開。ユアントレーナは「美しい合奏」と表現した。

今季最初のタイトルを喜ぶルーベの選手たち。トロフィーを掲げるのはキャプテンのユアントレーナ

 残すタイトルはスクデッドのみ。この両者が決勝に進んでも、それは何らおかしくないが、その前に対戦が。今大会を終えて再開するレギュラーシーズン第21節(後半第10節/現地2月3日)は、ルーベがホームにペルージャを迎えての一戦となる。この戦いの結末は、誰にも分からない。。。

*****

 

◆《準決勝》ルーベ 3(27-25,25-22,25-21)0 モデナ

〔1/30@カザレッキオ・ディ・レノ〕

 準々決勝で接戦を制したモデナは、この試合でも第1セットはジュースに持ち込むなど、粘り強さを見せる。OPルカ・ベットーリ(イタリア)が21得点でチームを牽引した。だが、ルーベの分厚い攻撃が上回った。OHレアルがチーム最多19得点、OPリキリチが15得点、OHユアントレーナが13得点をマークするなど、今季の強さを象徴するかのような、ルーベの勝利だった。

けっしてブロックが低いわけではない。それでも上からスパイクを打ち込むレアル(写真コート奥)

◆《準決勝》ペルージャ 3(25-19,25-14,25-17)0 トレンティーノ

〔1/30@カザレッキオ・ディ・レノ〕

 勝者をファイナルで待ち受けるルーベのユアントレーナをして、「生涯に一度あるかの試合」と言わしめたのが、この試合。コッパイタリアを前にレギュラーシーズン12連勝としてたトレンティーノに、ペルージャのOHウィルフレド・レオン(ポーランド)が襲いかかる。レオンは8本のサービスエースに加え、ブロックポイントも両チーム通じて最多4本をマーク。レオンが27得点をあげたペルージャが、トレンティーノに完全勝利して決勝に駒を進めた。

『レオン劇場』と呼ぶにふさわしい77分だった

 

(責任編集:GUCII<坂口功将>)