オーストラリア・シドニーで開催された「アピア国際シドニー」(ATP250/1月8~14日/賞金総額49万5630ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、ベテランのジル・ミュラー(ルクセンブルク)がダニエル・エバンズ(イギリス)を7-…
オーストラリア・シドニーで開催された「アピア国際シドニー」(ATP250/1月8~14日/賞金総額49万5630ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、ベテランのジル・ミュラー(ルクセンブルク)がダニエル・エバンズ(イギリス)を7-6(5) 6-2で下して初優勝を果たした。
33歳のミュラーは敗れた6度の決勝を経て、ついにキャリア初のツアー優勝を成し遂げた。世界34位の彼はATPツアーで一度も優勝したことのなかった者の中で、もっともランキングが高い選手だった。
ミュラーは初タイトルを獲得するために16年間プレーし、260試合以上を戦ったことになる。それゆえ彼が表彰式で感動にとらわれて涙にむせび、声をつまらせたのも無理もないことだった。
「初めてのタイトルを僕の子供たちと妻の前で勝ち取るというのは、僕にとって本当に大きな意味を持つことだった」とミュラー。「ここまで、素晴らしい疾走だった…なんて素晴らしい夜なんだ」。
そのスピーチの間、妻と二人の息子はミュラーに客席から拍手を送っていた。ミュラーは7万8000ドルの賞金を受取り、彼のランキングはやはりキャリアで初めてトップ30以内に上がることが予想されている。
彼は全豪オープンの1回戦で、19歳のテイラー・フリッツ(アメリカ)と対戦する。
なお、女子シングルスではシドニー生まれのイギリス人、ジョハナ・コンタがアグネツカ・ラドバンスカ(ポーランド)を倒して優勝していたため、もしエバンズが勝っていればイギリス人のダブル優勝となっていたとなるところだった。(C)AP