ニュージーランド・オークランドで開催された「ASBクラシック」(ATP250/1月9~14日/賞金総額50万8360ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第4シードのジャック・ソック(アメリカ)がジョアン・ソウザ(ポルトガル)を6…
ニュージーランド・オークランドで開催された「ASBクラシック」(ATP250/1月9~14日/賞金総額50万8360ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第4シードのジャック・ソック(アメリカ)がジョアン・ソウザ(ポルトガル)を6-3 5-7 6-3で倒して優勝を遂げ、1年前の失望の雪辱を果たした。ソックは、2016年にも決勝に進出したが、体調を崩したために決勝から棄権しなければならなかったのである。
カンザスシティに住む24歳のソックは世界ランキング23位だが、これまでATPレベルで4度決勝に至りながら優勝を遂げたことは僅か1度しかなかった。それゆえ、優勝を遂げたソックが感情的になったのも理解できることだった。
ソウザは対ソックの決勝に至る過程で、第5シードのアルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)、第8シードのマルコス・バグダティス(キプロス)を倒していた。ファイナリストのふたりはダブルスを組んだり、ともに練習したりとお互いをよく知り合う仲だったとはいえ、ATPツアーレベルでこれ以前に対戦したのは1度きりだった。それは昨年のマドリッドで、そのときにはソウザがフルセットで勝っていた。
ソックは最終セットでワンブレークを許しながら、そこから挽回してキャリア2度目のタイトルを獲得した。彼はこれに先立つオーストラリア・パースでのホップマン・カップでもいい調子を見せており、自信を胸に来週の全豪オープンに乗りこんでいく。
「パースで多くの試合をこなしたからここにやってきたときいい感じを覚えていたけれど、年の最初の大会がどんな具合になるかは決して分からないものだ」とソックは話している。
「今日は第2セットを落としてしまい、体勢を立て直して盛り返さなければならなかった。オフシーズンの間、落ちたときに立て直し、頭を切り替えて再スタートする能力を磨くために多くのトレーニングを積んだんだよ」
ソックは競り合いだった第1セットを第7ゲームで実現した唯一のブレークによって取ったが、第2セットの第3ゲームのあと、今度は自分がブレークを許して劣勢に立つことになった。ソックはすぐにブレークバックしたが、ソックがブレークポイントでダブルフォールトを犯した第11ゲームにソウザがふたたびリードを奪う。ソウザは次のゲームできっちりサーブをキープして、セットカウント1-1のタイに持ち込んだ。
最終セットは似たようなパターンをたどった。ソックは第3ゲームでサービスを落としたが、次のゲームでブレークバックする。そこから数ゲームは互いにサーブをキープするが、第8ゲームで今度はソウザがブレークポイントでダブルフォールトを犯した。
「ここまでいいレベルでプレーしているから、今年最初のグランドスラム大会に挑む上ですごく自信がついたよ」とソウザ。「厳しい大会になるだろう…でも全豪でもこのレベルでプレーできるよう、そしていい成績を挙げられるよう祈っている」(C)AP