プレミアリーグ第20節、トッテナムvsリバプールが28日にトッテナムホットスパー・スタジアムで行われ、アウェイのリバプー…
プレミアリーグ第20節、トッテナムvsリバプールが28日にトッテナムホットスパー・スタジアムで行われ、アウェイのリバプールが1-3で勝利した。なお、リバプールのFW南野拓実はベンチ入りも出場機会はなかった。
現在、1試合未消化ながら5位に位置するトッテナム(勝ち点33)は、前節のシェフィールド・ユナイテッド戦の3-1の勝利によってリーグ4戦無敗。また、ミッドウィークのFAカップでもウィコムを逆転で退けている。今季2度目のリーグ連勝を目指す難敵とのビッグマッチに向けては前節のブレイズ戦と同じ[3-4-3]を採用。負傷のレギロンに代えて負傷明けのドハーティを今季初めて左ウイングバックで起用し、前線はベルフワイン、ケイン、ソン・フンミンの3人が並んだ。
一方、前節格下バーンリーに競り負けてアンフィールドでのリーグ無敗記録が68試合でストップし、直近5戦未勝利で4位に転落したリバプール(勝ち点34)。さらに、主力を起用した直近のFAカップではマンチェスター・ユナイテッドに競り負けて公式戦2連敗となった。その連敗からのバウンスバックを図るこの一戦では、ユナイテッド戦から先発3人を変更。筋肉系のトラブルに見舞われたファビーニョがメンバー外となったが、ヘンダーソンとマティプがセンターバックのポジションで復帰。また、カーティス・ジョーンズに代わってマネが左ウイングに入った。
木曜開催の注目の上位対決は立ち上がりにいきなりゴールチャンスを作り合うオープンな展開に。まずは2分、アレクサンダー=アーノルドのフィードに反応した前線のマネがサラーに落としてボックス内でリターンパスを受け直す。並走したDFがバランスを崩したことで、GKと一対一を迎えるが、やや焦って放ったシュートは枠の左に外れる。
すると、直後の3分にはエンドンベレの粘りの中央突破からソン・フンミンが足元へのクサビをケインにワンタッチで叩いて絶妙なリターンパスを受け直してボックス左に侵入。冷静にニア下を抜くシュートを決めた。しかし、VARのレビューの結果、クサビを受けた場面で左足がわずかにオフサイドラインを越えており、早い時間帯の先制点は認められず。
互いに1度ずつビッグチャンスを作り合った中、以降は前回対戦のようにリバプールがボールを握ってホームチームの分厚い守備ブロックの攻略を図り、トッテナムが一気に局面を変える高速カウンターで応戦する形に落ち着く。
その流れの中でセカンドボールへの反応の速さでボールを奪い、ホイビュルクとエンドンベレの2セントラルMFがうまく相手のプレスをかいくぐるトッテナムは、ケインとソン・フンミンにクリーンなボールを届けて決定機を創出。21分にはボックス左に抜け出したソン・フンミンが左足のシュートを放つが、これはGKアリソンの守備範囲。その後も、ソン・フンミン、ケインが良い抜け出しを見せるが、DFマティプの見事なカバーリングなどに阻まれる。
一方、ここ最近の試合同様に遅攻の場面では自慢のサイドバックの攻撃への関与を封じられてなかなか決定機まで持ち込めないリバプール。23分にはヘンダーソンの攻撃参加から相手をうまく押し込むと、サラーの浮き球パスに反応したマネがゴール前に抜け出してワンタッチシュートもGKロリスの正面。それでも、前半終盤に入ってから相手守備が整う前に最後尾から長いボールを使って背後を取り始める。
42分には横パスを奪ってのショートカウンターからボックス右に抜け出したマネに決定機も、腰を強く捻り意表を突いたタイミングで放ったシュートはGKロリスの好守に遭う。だが、前半終了間際の49分にヘンダーソンから左サイドでスペースを狙うマネにフィードが通ると、そのままボックス左のゴールライン際まで持ち込んだマネが折り返す。これに対してGKロリスとDFダイアーがお見合いのような形で見送ると、ファーに走り込んでいたフィルミノがワンタッチで流し込んだ。
トッテナム守備陣の一瞬の隙を突いて前回対戦で決勝点を決めたフィルミノがチームのリーグ戦5戦ぶりのゴールを奪い、試合はアウェイチームの1点リードで折り返す。
迎えた後半、両チームはハーフタイム明けに交代カードを切る。ビハインドを追うトッテナムは前半に左足首を捻っていたケインのプレー続行が困難となりラメラを投入。さらに、オーリエに代えてウィンクスを入れてシステムを[4-2-3-1]に変更した。対するリバプールも前半奮闘を見せたマティプが再び負傷した模様で同じポジションにフィリップスが入った。
この布陣変更、メンバー変更による影響を窺うことなく試合は大きな動きを見せる。立ち上がりの47分、左サイド深くでボールを受けたマネが鋭いカットインからボックス左角でグラウンダーのシュート。これをGKロリスが大きくはじき切れずにボックス右へボールが流れると、待ち構えていたアレクサンダー=アーノルドが抑えの利いた右足のダイレクトシュートで流し込んだ。
前半終了間際の気の緩みに続き後半も緩い入りから追加点を献上したトッテナムだが、その腑抜けたチームに闘将が強烈な檄を飛ばす。49分、ボックス手前左でキープしたベルフワインが丁寧に出したグラウンダーのパスに反応したホイビュルクがペナルティアーク付近から右足アウトにかけた鋭いミドルシュートをゴール右隅の完璧なコースに突き刺した。
ホイビュルクの加入後初ゴールで再び1点差に戻った試合はここから行ったり来たりの目まぐるしい展開に。その展開は持ってこいのリバプールは、よりリスクを冒したプレーでボールロストが目立ち始めたトッテナムに対して十八番のカウンターを発動。56分にはフィルミノのポストワークからチアゴ、マネと流れるような繋ぎから最後はボックス右でフリーのサラーが左足のシュートでゴールネットを揺らす。だが、オンフィールドレビューの結果、フィルミノのボールキープの場面でハンドがあったとしてゴールは取り消しに。
この微妙な判定で再び流れがホームチームに傾くかに思われたが、勢いづくアウェイチームがそのまま押し切る。65分、アレクサンダー=アーノルドが相手陣内右サイドから早いタイミングで入れたクロスに対してゴール前で戻りながらの対応となったDFロドンがクリアし切れず、ボールがファーに流れる。これをマネが左足で蹴り込み、正真正銘の3点目を奪い切った。
その後は2点の余裕を持ったリバプールがゲームコントロールを優先する試合運びにシフトした中、何とか追いつきたいトッテナムが攻勢を強めていく形となる。しかし、ケイン不在の攻撃はリバプールの強度の高い守備を前にことごとく撥ね返されてシュートすら打つことができない。
試合終盤にかけてトッテナムはベイル、リバプールはカーティス・ジョーンズ、オリジと交代カードを切っていくが、リバプールペースのまま試合はタイムアップ。難敵トッテナムを相手に5戦ぶりのゴール、6戦ぶりの白星を手にした昨季王者が今季タイトルレースに踏みとどまった。
一方、天敵リバプールにまたしても屈したトッテナムはリーグ5戦ぶりの黒星と共に、負傷したケインの状態が懸念される厳しい敗戦となった。