ATPカップ出場、現役最年長ランカー松井俊英の現地発コラム第7回 男子テニスの国別対抗戦「ATPカップ2021」がオース…
ATPカップ出場、“現役最年長ランカー”松井俊英の現地発コラム第7回
男子テニスの国別対抗戦「ATPカップ2021」がオーストラリア・メルボルンで2月2日に開幕を迎える。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う、厳戒態勢で行われる団体戦に日本代表として参戦する42歳の“テニス界現役最年長ランカー”松井俊英が大会中に「THE ANSWER」で現地発のコラムを展開する。第7回は、ニュージーランドで調整していた日本代表のマクラクラン勉が現地での新型コロナ発生の影響で144時間、入国制限の対象となるアクシデントに見舞われたことを明かしている。
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オーストラリアとニュージーランドは新型コロナウイルスの抑え込みに成功している世界屈指の国ですが、厳格な防疫体制ゆえのトラブルに日本代表はまたもや巻き込まれてしまいました。
ニュージーランド出身のマクラクラン選手はオークランドで調整をしていました。僕らはチャーター便でオーストラリアに入国した際、2週間の隔離期間が義務付けられますが、ニュージーランドからの入国の場合は、隔離期間がありません。本来ならすぐに外出が許可されます。
マクラクラン選手は隔離なしに地元で調整できるという“地の利”を手にしていたはずですが、ニュージーランドで新型コロナ感染者が確認されたことで、状況は一変しました。
先日、第1回目の72時間のニュージーランドからの入国制限が発令されて、本来は今日(28日)解除になるはずでした。ですが、新たに72時間の追加が決まりました。これで合計6日間、144時間足止めになります。
マクラクラン選手は今日、メルボルンに入る予定でしたが、それもできず。最短でも入国できるのは2月1日となり、これは大会開幕前日です。
彼はオークランドで制限なしに調整できるので、コンディションに関しては問題なさそうですが、日本代表としてのチーム練習ができません。2月2日の1日だけできるかどうかという状況です。
NZからの入国制限延長なら、初戦のロシア戦出場は不可能に
さらに、ニュージーランドからの入国制限がまた延長される可能性もゼロではありません。もう一度、72時間の制限が追加されたら、3日の初戦ロシア戦に出場することは不可能になります。
これまでのATPカップは正規メンバー5人でした。試合に出るメンバーに不測の事態があった場合は、サポートメンバーがいましたが、今回は感染拡大防止のためにメンバーは4人ちょうど。どのチームも最初からギリギリの状態です。
マクラクラン選手にメールをしましたが、流石に焦っていました。チケット変更などの手続きにも追われているそうです。
完全隔離状態となっている錦織選手に続いて、今度はマクラクラン選手にも想定外のアクシデント。彼とダブルスを組むなら1年ぶりになります。楽しみにしていましたが、心配な状況になってしまいました。
■松井俊英(まつい・としひで)
1978年4月19日、千葉県柏市生まれ。42歳。ATPダブルスランキング世界207位。シングルスランキング802位。私立八千代松蔭中学卒業後、カナダ・トロントのノースビュー・ハイツ・セカンダリースクールで単身語学留学を経て、ブリガム・ヤング大ハワイ校卒業。2000年にプロ転向後、06年、10年にデビス杯日本代表に選出。世界46か国以上を転戦し、19年には41歳で現役選手として世界最年長のATPランカーとなった。2年連続でATPカップ日本代表にも選出されるなど実力は健在。オンラインサロンも展開中。
(THE ANSWER編集部)