第43回全国選抜高校テニス大会 実行委員会は、スポーツ庁も働きかけている…

第43回全国選抜高校テニス大会 実行委員会は、スポーツ庁も働きかけている「スポーツSDGs」の取組みの一つとして、車いすに乗ってテニスを行う障害者スポーツの一つ車いすテニスも応援している。【関連記事】スポーツSDGsの取り組みとして、車いすテニスを応援~荒井大輔選手編~【第43回全国選抜高校テニス大会】

そこで車いすテニス(クアードクラス)宇佐美慧選手:LINE株式会社所属にインタビューを行った。

Q: テニスを始めたきっかけを教えてください。

宇佐美選手「車いすテニスを始めたのは2011年です。2013年のUSOPENでの国枝慎吾選手のプレーを生で観て衝撃を受けました。自分は障害者になる前はテニスをやっていましたが、その時の衝撃のプレーを観てまたテニスをプレーできたらなと思い、近くにいたコーチと二人三脚で始めました」

Q:ご自身の車いすテニスのクラスについて教えて頂けますか。

宇佐美選手「私はクアードクラスというクラスでプレーをしておりまして、私の場合は主に両足と上半身の右腕に障害があり、テープでラケットを固定しないとプレーができない、障害の重いクラスになります」

Q:本日取材中に拝見した練習前のテープによるラケットと手の固定はコツが必要そうな作業でしたね。

宇佐美選手「常に試行錯誤しながら毎回苦戦してテーピングしています。テーピングの少しのずれでいつものプレーが出来なかったりします。試合の途中で巻き替えたりはしますが、やはり少しずれてしまうこともあるので本当に難しい部分だと思います」

Q:車いすテニスを始められた当初は、以前されていたテニスとの違いは、どのように乗り越えられましたか。

宇佐美選手「始めた当初はやはり思うようにプレーが出来ませんでしたが、やっていけばいくほど楽しくなり、試合に出場し、ライバルと試合をするという楽しさが増えてきたので、時間と練習を積み重ねて乗り越える事が出来ました」

Q:今夢を持てない若者も多くいる時代ですが、何かアドバイスを頂けますか?

宇佐美選手「何かをやっていればいつかは実るタイミングが来るのではないかと思います。私のように障害があってもテニスをする事も出来るので、最初は自信を持てないかもしれませんが「まずはチャレンジしないと何も始まらない!」と、一歩踏み出してもらいたいですね」

Q:宇佐美選手にとってテニスとは何でしょう?

宇佐美選手「テニスをしている時間は自分が障害を持っているという事を忘れられる、いちアスリートとして活動できる時間だと思っているので、本当にその時間は自己表現できる大切な時間だと思っています」

Q:今後の課題・目標などあれば教えてください。

宇佐美選手「夢はやはりパラリンピックに出場というものがありますが、まずはみんなで新型コロナを乗り越えて、まだ遠征も始まらないので、遠征が始まり次第結果を残して、いずれパラリンピックや四大大会などに出場できたらなと思います」

大学2年の時に不慮の転落事故により頚椎損傷を患い、車いす生活となった宇佐美選手。

しかし不屈の精神で2019年にはツアー初優勝を飾り、 日本代表に選出され、国別対抗戦ではクアードクラス初優勝に貢献もされています。

とにかく熱い宇佐美選手!

練習もやる気が溢れており、懸命なテニスに賭ける熱い想いに感動するほどでした。

夏は体温調節が出来ない為、大変な苦労をしながらのプレー!

それでも、前向きにキラキラ輝いて活動されている宇佐美選手。

海外で培った語学力やノウハウを活かし「世界で活躍できる選手」として、これからも日本中のみんなに頑張る勇気を与えて頂きたい。

高校生の大会として、スポーツSDGsにも取り組む「第43回全国選抜高校テニス大会」は、大会に関わる高校生達に、テニス以外にも多くのことを感じ学んで欲しいと願う。

全国選抜高校テニス大会 チーフアドバイザー宮崎愛伎代

※写真は宇佐美慧選手、全国選抜高校テニス大会 宮崎愛伎代チーフアドバイザー

(©全国選抜高校テニス大会実行委員会)