カシメロ陣営のエレディアトレーナーが言及「リゴンドーは多くの牙を持つ」 ボクシングのWBO世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)とWBA世界同級正規王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)の対戦が内定したことが明らかになった。…

カシメロ陣営のエレディアトレーナーが言及「リゴンドーは多くの牙を持つ」

 ボクシングのWBO世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)とWBA世界同級正規王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)の対戦が内定したことが明らかになった。カシメロのトレーナーが発言した内容を米地元紙「エル・ヌエボ・ヘラルド」が報じている。

 同紙が伝えたのはカシメロ陣営のメキシコ人トレーナー、メモ・エレディア氏の言葉だった。カシメロは昨年9月に同級11位だったデューク・ミカー戦で3度目の防衛に成功。WBAスーパー&IBF王者・井上尚弥(大橋)との統一戦も期待されていた中、同氏はこう語っている。

「私はカシメロのマネージャーのショーン・ギボンズと毎日連絡を取っている。(リゴンドーとの)試合は決まったと話している。だが、フィリピンでの(カシメロの)所在地に苦労しているようだ。小さな町にいるので、連絡が困難なんだ。当初は4月に希望していたが、5月か6月になるかもしれない。だが、戦うことはすでに決定している」

 カシメロの所属する「MPプロモーションズ」のプロモーター、ショーン・ギボンズ氏と話したようだ。リゴンドーはスーパー王者ではなく正規王者のため、カシメロ戦が実現しても統一戦にはならない。しかし、王者同士の好カードになるはずだ。

井上尚弥戦の実現にも自信「アラムはイエスと言わざるを得ないだろう」

 一方、エレディア氏は井上戦についても触れている。昨年4月に3団体統一戦が予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で実現せず。「残念だった。状況については理解しているが、我々が待ち望んでいた甘い果実は届かなかった」とコメント。さらにこう続けている。

「ボブ・アラムは試合が実現しなかった理由を知っているが、将来的にはイエスと言わざるを得ないだろう。その前に、カシメロはリゴンドーを倒さなければいけない。何を言おうと偉大なボクサーで、テクニカルで、多くの牙を持っている。リゴのいるところには、数多くの危険が存在する」

 井上と契約する米興行大手・トップランク社CEOのアラム氏は、コロナ禍の無観客試合で入場料収入の確保ができないため、3団体統一戦ができないと海外メディアに明かしていた。エレディア氏は「(リゴンドー戦の)ご褒美として日本のナオヤ・イノウエとの対戦が待っている。これは小さなことではない」と言及。リゴンドーを倒した先に井上戦を描いているようだ。(THE ANSWER編集部)