「全豪オープン」などを主催するオーストラリアテニス協会は24日、全豪前に…

「全豪オープン」などを主催するオーストラリアテニス協会は24日、全豪前に開催される一部大会のスケジュール変更を発表した。【実際の画像】変更後のオーストラリア大会スケジュール表

現在選手たちは新型コロナウイルス感染症拡大を抑えるために、それぞれ現地のホテルで2週間の隔離中。さらに、錦織圭(日本/日清食品)やダニエル太郎(日本/エイブル)を含む72名の選手は2週間まったく部屋から出ることができない完全隔離となっており、完全隔離が終わった後すぐに試合をすることになる。

今回のオーストラリアテニス協会の発表は、こうした完全隔離の選手たちに配慮してのものだ。

まず男子の大会。今年はメルボルン開催に変更された「ATP250 アデレード」および「ATP250 メルボルン」が、当初の1月31日開幕予定を1日後ろにずらして2月1日開幕に。2月1日開幕予定だった男子国別対抗戦「ATPカップ」も1日後ろにずれて、2月2日開幕に変更された。

女子は、1月31日からメルボルンで開幕となるWTA500の2大会について、開幕日の変更はないものの若干ドローサイズを縮小し2月6日までの大会期間となった。そして2月3日から7日までの日程で、メルボルンに新たなWTA500の大会が1つ追加。「全豪オープン」公式サイトによるとこれは「トレーニングができなかった選手のため」とのことで、完全隔離となった女子選手を対象とした大会のようだ。

「全豪オープン」のトーナメントディレクターであるクレイグ・タイリー氏は「今回は、厳重隔離されている選手や我々にとって特に困難な時であり、WTA(女子テニス協会)やATP(男子プロテニス協会)と共に出来る限りの助けをしていきたいと考えている」とコメント。

「今回の変更は(完全隔離となった)72名の選手たちの準備の助けとなるよう、少しでも時間を与えるために行われた。また、我々は練習セッションやジム、アイスバスといったものについて、彼らを優先させるつもりだ」

なお今回「全豪オープン」の大会スケジュールに変更はなく、2月8日開幕予定のままとなっている。

(テニスデイリー編集部)

※写真はテニスコートのイメージ

(Photo by Adam Lacy/Icon Sportswire via Getty Images)