サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~Questionデ・ブライネにパスを戻したあと、フォーデンはどう動いたか 今…

サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~

Question
デ・ブライネにパスを戻したあと、フォーデンはどう動いたか

 今季のマンチェスター・シティはセルヒオ・アグエロのケガやガブリエル・ジェズスの新型コロナウイルス感染など、ふたりのストライカーがまともにピッチに立てていない。主力が揃わないことで、昨季までのような得点力はなりを潜めている。

 18試合消化時点でチーム内得点ランキング1位が、イルカイ・ギュンドアンとラヒーム・スターリングの5得点というところからも、苦戦ぶりはうかがえる。それでもシティはリーグ最少失点で苦しい試合でも勝ち点を重ね、優勝争いの最前線にいる。

 そしてストライカー不在の事態を、シティはチーム全体のクオリティの高さで補ってきた。第18節ブライトン戦の1-0という勝利も、まさにそんな試合である。



デ・ブライネにボールが戻った瞬間。フォーデンはどう動いたか

 前半44分の得点シーンだ。左サイドタッチライン際に開いたフィル・フォーデンが、ケビン・デ・ブライネから一度パスを受け、それをベルナルド・シウバ経由で戻した。

 次の瞬間、フォーデンはどう動いただろうか。

Answer
空いたハーフスペースに進入してパスを受け、中へカットイン

 このシーンでは、フォーデンがタッチライン際に開いて一度パスを受け、ベルナルド・シウバを経由してデ・ブライネへパスを戻した意図がポイントである。



フォーデンは、ハーフスペースへ入ってボールを受けカットイン。ゴールを決めた

 対峙するジョエル・フェルトマンが少し距離を詰めてきたところで、フォーデンはワンタッチでボールを返した。数メートルだけフェルトマンを引きつけ、ハーフスペース(サイドと中央の間)を空けることがこのパスの意図だ。

 パスを戻した瞬間に、フォーデンはそのハーフスペースへと進入。デ・ブライネはすかさず足元に質の高い縦パスを送る。フェルトマンを振り切ったこの進入に対して、カバーに入るのはアダム・ウェブスターだ。

 フォーデンは、縦パスが出た瞬間にスペースに蓋をしにきたウェブスターの動きもよく見えていた。縦への突破を警戒して距離を詰めてきたウェブスターに対して、フォーデンはワンタッチで逆を取って中へ。そしてすぐに右足を振り抜いてゴールを決めた。

 狭いエリアのなかでもポジショニングで守備陣形に歪みをつくり、シュートまで持ち込んだフォーデンのクオリティの高さが発揮された、見事な得点だった。