体を折りたたんで打つ珍パットに米メディアも脚光 米男子ゴルファーのクセの強すぎるパッティングへの注目が拡大している。体を折りたたみ、右手の小指をパターの地面スレスレの位置に添えてパターを振る動作をPGAツアーが動画付きで公開すると、米ファン…

体を折りたたんで打つ珍パットに米メディアも脚光

 米男子ゴルファーのクセの強すぎるパッティングへの注目が拡大している。体を折りたたみ、右手の小指をパターの地面スレスレの位置に添えてパターを振る動作をPGAツアーが動画付きで公開すると、米ファンには「何だこれ!笑」「これはジョーク?」などと笑撃が走っていたが、米メディアでも「珍しいパットが話題沸騰中」と特集している。

 パッティングには様々な手法がある。だが、その中でも衝撃的なスタイルだ。注目を浴びたのは31歳のマーク・ハバード。米ツアー「ザ・アメリカンエクスプレス」2日目の9番ホールだ。グリーン上でパターを構えるハバート。まず左手でパターを握ると、右手を離し、親指と小指だけを開いた状態でぐるりと回すようにして、パターへ下ろしていく。

 動作の流れで体を折りたたみ、右手の小指をパターのシャフトの地面からわずか20センチ程度のところに添えた。パターを打つには明らかに異様な体勢だが、ここからストロークに入る。左手を起点に、添えた右手の小指でパターをコントロールするようにしてインパクト。転がったボールはカップをわずかにそれて、ハバードはガッカリした様子だった。

 ファンの笑撃を誘っていたが、これに現地メディアも注目。ハバードの地元放送局「CBSデンバー」電子版では「PGAツアーの珍しいパットが話題沸騰中」との見出しでハバードのパットにフォーカスしている。

 記事では「金曜日のPGAツアーでマーク・ハバードが話題を呼んでいる」「スコアではなく珍しいストロークをテレビカメラがとらえていたからだ」などと紹介。ハバード自身はこう話しているという。

なぜこんなパットを打ったのか? 「楽しもうかと」

「すごいことになってるね」と言い、「2019年の別の大会でも同じことをしているが、その時は(カメラに)撮られなかった。だから、なぜ今このようなことになっているのか分からない。リアクションは受け取っているけどね」と本人も驚いているようだ。

 ハバードは、自身のパッティングを“The Snail(かたつむり)”と呼んでいるようで、大学時代に同級生と練習する中で生まれたものだという。

 では、なぜこの日、“かたつむりパット”を導入したのだろうか。本人が明かしている。

「予選落ちしそうだったし、上手くいかなくてもポジティブな振る舞いをしたかった。これまでのように良くない形でフラストレーションをぶつけるよりも、楽しもうと思ったんだ」

 10番スタートのハバードにとって9番は最終ホール。その時点で大きくスコアを落とし、予選通過が難しい状況だったが、少しでも前を向こうと試みた結果の変則パットだったようだ。(THE ANSWER編集部)