日本の格闘技界を引っ張るトップ選手の対談が実現した。ボクシング第33代日本ライトフライ級王者で、WBCやWBAなどで日本人男子初の世界4階級制覇を成し遂げた井岡一翔と、総合格闘家で、現RIZINバンタム級王者で日本人史上初のBellato…

 日本の格闘技界を引っ張るトップ選手の対談が実現した。

ボクシング第33代日本ライトフライ級王者で、WBCやWBAなどで日本人男子初の世界4階級制覇を成し遂げた井岡一翔と、総合格闘家で、現RIZINバンタム級王者で日本人史上初のBellator世界王者となった堀口恭司が、共にスポンサーであるHALEO協力のもと対談を行った。

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井岡一翔×堀口恭司、「追う立場」から「追われる立場」へ、今若い世代へ伝えたいこと https://cocokara-next.com/athlete_celeb/kazutoioka-kyojihoriguchi-conversation/

お互いが感じる相手の強さとは


 今回が初対面だという2人。冒頭、それぞれの印象について語られた。

「僕は、総合格闘技とボクシングで競技は違いますがもちろん知っていましたし見ていました。実力もそうですし、知名度も、世界で戦っている選手という認識でいました。僕は競技に復帰してから海外でやりたいと思い今やっていますが、堀口さんはずっと海外で戦いながら結果を残しているので、凄いなと思います。」

と堀口の印象について話す井岡。一方堀口は、

「テレビの中の人だなというイメージです。競技は違えど、トップで戦っている。自分もボクシングは見ますが、そんなに選手の名前は知らない。でもボクシングの競技人口が多いなかでトップに行ける選手ってやっぱり何か違うものを持っていると思うんですよね。そういった点で、井岡さんのボクシングを見て技術を真似したりもしてますし、いいところをMMAに取り入れて練習していました。」

と、「遠い存在の人だった」という印象を明かした。

競技は違えど、互いに世界で戦うトップアスリート。それぞれの強さについて聞かれた2人は、こう語った。

「僕はMMAのことは深くまでわからないですが、堀口選手は長い間海外でトップで戦われているわけじゃないですか。ボクシングでもそうなんですが、自分の技術や考え、引き出しなどを本当に身につけていないと戦う上で生き残っていけないし、トップになれないと思うんです。自分の理にかなった動きだったり考えの中で起こすアクション、そういったことを持っている選手なんだなと、いつも思いながら試合を見させていただいています。」

と、堀口の技術や思考を称賛した井岡。

「やっぱり経験ですよね。長くやっているとこのタイミングでパンチがくるなとかっていうのが分かってくると思うんですよね。その経験からくる先読みが上手い選手だなというのは思っていました。」

と、長年の経験があるからこそ得られる井岡の技術に関心のコメントを明かした。

大晦日の試合を振り返って・・・

井岡はボクシング、堀口は総合格闘技で互いに2020年の大晦日を盛り上げた。改めて試合を振り返った井岡は、

「僕は21歳で世界チャンピオンになり、そこからプロとしてもベテランの域に入ってきている。今は逆に若い世代が僕を食おうとしている時代になってきている中で、そういった試合は始めてでした。気持ちとしては、メリットもなく、モチベーションが高まるような試合ではなかったですが、やると決めた以上は、モチベーションに関わらず自分のやれることだけを試合でやるという気持ちでした。まだまだ自分のチャンピオンとしての立場を結果で証明しないといけないと思っていたので、そこは有言実行できて良かったなと思います。」

と、追う立場から追われる立場になっている状況の中での戦いについて語った。

一方、怪我からの復帰戦かつリベンジマッチとなった堀口は

「自分は前回負けているので、今回はぶっ飛ばそう、それだけですね。結構、膝の怪我のこともありますし、プレッシャーについて問われることもありますが、自分はアホなので全くそんなこと考えないです。余裕でしょみたいな(笑)なので、いつも通りな感じで試合に挑めましたね。」

と、「堀口節」を炸裂させ、試合を振り返った。

タックル行きますよ!

そんな圧倒的強さを見せ続ける2人だが、もし両者の戦いが実現するとしたら、互いにどう相手を攻略するのだろうか。

「そりゃあもうタックル行きますよ!(ボクシングで戦うとしたら?)ボクシングは基本があると思うんですが、MMAって基本がないんですよ。なので、ボクシングでは想像できないようなパンチを出していくと思いますね。」

と、MMAならではの戦い方を示した堀口。一方井岡は

「完全に当てようとするなら、やっぱり右ストレートだと思うんですよ。ただ、堀口選手もそこを経験されていると思うので、右ストレートを仕掛けた後にどういった動きをするかがポイントになると思います。ボディを効かせてステップを止めて、相手の良い動きを悪い動きへと削って行きたいですね。」

と、ボクシング技術を駆使した攻略法を口にした。

なお、この対談の模様は近日中にHALEO公式YouTubeチャンネルにて公開予定だという。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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