マクレガー有利の下馬評の中、元UFC選手が「マクレガーを倒す方法」を解説 米最大の総合格闘技「UFC」のスター、コナー・マクレガー(アイルランド)は23日(日本時間24日)、「UFC257」で元ライト級暫定王者ダスティン・ポイエー(米国)と…

マクレガー有利の下馬評の中、元UFC選手が「マクレガーを倒す方法」を解説

 米最大の総合格闘技「UFC」のスター、コナー・マクレガー(アイルランド)は23日(日本時間24日)、「UFC257」で元ライト級暫定王者ダスティン・ポイエー(米国)との復帰戦に臨む。マクレガー有利と目される中で、英国の解説者で元UFCファイターのダン・ハーディー氏は「マクレガーを倒す方法」を解説している。英紙が報じている。

 1年ぶりにリング復帰を果たす元2階級王者。海外ブックメーカーは軒並み、マクレガーの勝利を予想している中で、英紙「インディペンデント」は「UFC257:ダン・ハーディーがダスティン・ポイエーがどのようにすればコナー・マクレガーを倒せるか解説」と題した展望記事を掲載している。

 両者は2014年9月に対戦。マクレガーが106秒TKO勝ちを決めているが、当時はフェザー級だった。今回はライト級での対戦。「体重の違いがどのようにこの再戦に影響する?」と問われたハーディー氏は「前回対戦との最大の違いがこれだと思う」と強調。さらにこう続けている。

「実際、彼(ポイエー)は(現在の)155ポンドでの方が良いパンチを打っている。大きくなった筋肉は、無駄な体重として彼のフレームを大きくしていない。首、肩、胸に筋肉がついており、それは良いパンチを打つうえで大きくしなければいけないエリアだ」

 さらに同氏がポイントに挙げているのは、開始からの90秒間だという。「この試合で最も重要なのは、最初の90秒を凌ぐこと。マクレガーを倒すために必要なものを、彼は持っていると思う。パンチも当てられると思うし、スタミナも(ポイエーが)上だと思う。レスリングやグラップリングでも戦える。『この男に触れられたらKOされる』という心理面のハードルを乗り越えるだけだ」とコメントしている。

勝機は長期戦「ポイエーが残り3回で力を発揮するのが想像できる」

 最序盤を凌ぎ切れば、ポイエーにも付け入るスキがあると分析しているようだ。

 さらに「もし長期戦になったら、どんな試合になるか」という問いに、バーディー氏は「もし5回まで行っても、マクレガーが最初の2回をとると思う」と言い、さらにこう続けている。

「しかし、最初の10分間はポイエーにとってバーナーラウンド(相手のスタミナを削る)のようになるだろう。スコアボードのことを考えてはいけない。自身の安全を確保し、最後の3回のためにマクレガーから何を削り取れるか見ることだ。ポイエーが残り3回で力を発揮するのが明確に想像できる。マクレガーをフェンスに追い詰めてプレッシャーをかけ、力を使わせる。マクレガー対ネイト・ディアス第1戦で起きたことのようなものだ」

 2016年3月のディアスとの初戦は、マクレガーはスタミナ切れを起こし敗れた。後半勝負になれば、ポイエーにも勝機ありと見ている。(THE ANSWER編集部)