1月24日、中山競馬場でGⅡアメリカジョッキークラブC(芝2200m)が行なわれる。 今年で62回目を迎えるこのレース…

 1月24日、中山競馬場でGⅡアメリカジョッキークラブC(芝2200m)が行なわれる。

 今年で62回目を迎えるこのレースは例年、古馬中距離戦戦線の一線級が集まる。今年は特に、明け4歳の実力馬が揃っているためハイレベルのレースになりそうだ。

 まず注目すべきは、アリストテレス(牡4歳/栗東・音無秀孝厩舎)だろう。



前走の菊花賞で、コントレイル(奥)に次ぐ2着に入ったアリストテレス(手前)

 重賞未勝利だが、前走のGⅠ菊花賞(京都/芝3000m)では無敗の三冠馬コントレイルを脅かす走りを見せ、クビ差の2着。3着のサトノフラッグには3馬身1/2差をつけるという、勝ちに等しい内容だった。

 菊花賞は芝3000mでの好走だったが、この馬は中距離戦でも十分な実績がある。2歳時の10月に、2戦目(京都/芝1600m)で初勝利を挙げると、若駒S(京都/芝2000m)、すみれS(阪神/芝2200m)ではタイム差なしの2着と好走した。

 続くプリンシパルS(東京/芝2000m)では6着に敗れ、GⅠ日本ダービーへの出走は叶わなかったが、1勝クラスの出雲崎特別(新潟/芝2000m)、2勝クラスの小牧特別(中京/芝2200m)と連勝し、菊花賞に臨んで好走している。中山への出走が初めてなのはやや不安だが、さまざまなコースで結果を残しており、コース替わりは苦にしないタイプだろう。

 血統を見てみよう。父エピファネイアは菊花賞を勝ち、4歳時にはGⅠジャパンCも勝利するなど、中長距離戦線で活躍。種牡馬としては、初年度産駒から三冠牝馬デアリングタクトを出している。重賞勝ち馬は同馬だけだが、GⅠ2着馬はアリストテレスの他にも、GIホープフルS2着のオーソクレースが出ている。

 いとこのアドミラブルはGⅡ青葉賞の勝ち馬。また、伯父リンカーンは菊花賞2着で頭角を現したあと、GⅠ有馬記念でも2着になり、4歳年明け初戦のGⅡ阪神大賞典で重賞初制覇を果たした。その後もGⅠ戦線で好走を繰り返し、重賞では合計3勝。アリストテレスもリンカーンのような成長力が期待できそうだ。

 しかし今回は、アリストテレスの前に立ちはだかる馬も強力だ。中でもヴェルトライゼンデ(牡4歳/栗東・池江泰郎厩舎)は、菊花賞こそ7着に敗れたが、GⅠホープフルS(中山/芝2000m)2着、GⅠ日本ダービー(東京/芝2400m)3着など、GⅠ戦線で好走してきた。中山ではGⅡスプリングS(芝1800m)でも2着に入っている。

 父ドリームジャーニーは三冠馬オルフェーヴルの全兄で、GⅠ有馬記念(中山/芝2500m)、GⅠ宝塚記念(阪神/芝2200m)の勝ち馬。「中山/芝2200m」にも合う血統だ。ヴェルトライゼンデ自身も、兄に菊花賞馬ワールドプレミア、GⅡマイラーズCのワールドエースがいるため、ここで"良血開花"といきたい。

 さらに、サトノフラッグ(牡4歳/美浦・国枝栄厩舎)も侮れない。昨年のGⅡ弥生賞ディープインパクト記念(中山/芝2000m)勝ち馬で、今回のアメリカJCCと同じ舞台で行なわれたGⅡセントライト記念(中山/芝2200m)では2着。中山の芝では4戦2勝、2着1回と安定した走りを見せている。菊花賞では3着と敗れたが、実績十分な今回の条件であれば巻き返しは可能だ。

 同馬は父がディープインパクト、母がGⅠ亜オークス(ダート2000m)などを勝ったアルゼンチン3歳牝馬チャンピオンのバラダセールという良血。血統面も一流で申し分ない。

 以上、今年のアメリカJCCはアリストテレスを警戒しつつ、コース実績十分のヴェルトライゼンデ、サトノフラッグの逆転も見据えたい。