日産自動車は、ニッサンブランドのグローバル発信拠点「ニッサンクロッシング」にて、「日産アートアワード2020」のグランプリ受賞作家である潘逸舟氏による作品を1月23日より展示する。日産アートアワードは、日産自動車が創業80年を迎えた2013…

日産自動車は、ニッサンブランドのグローバル発信拠点「ニッサンクロッシング」にて、「日産アートアワード2020」のグランプリ受賞作家である潘逸舟氏による作品を1月23日より展示する。

日産アートアワードは、日産自動車が創業80年を迎えた2013年、「人々の生活を豊かに」というビジョンのもと、日本を拠点に活躍する現代美術の優れたアーティストを支援し、次世代へと続く日本の文化発展の助力になることを目指して創設した現代美術のアワードだ。

2020年夏に行われた「日産アートアワード2020」では、世界のアートシーンで活躍する国際審査委員によるオンライン審査を経て、5名のファイナリストから潘逸舟氏をグランプリに選出した。

潘氏は上海から青森へと移り住んだ自身の経験をもとに、異なる社会の中で経験する身体や精神の違和感や、政治的あるいは災害などの環境的な条件によって移動が制限されざるを得ない人々の存在へと想像力をかきたて、現代の世界が抱える課題や困難を詩的な映像インスタレーションによって表現する。

今回の展示は「異海」と題され、コロナ過で移動が制限される中での人々のつながりや、デジタル化されていく現実の中で埋めることのできない身体的距離を想起させる作品となっている。銀座4丁目交差点に面した2階のガラス面にLEDを組み込んだ巨大ディスプレイ「バーチャル ファサード」で上映する映像作品はニッサン クロッシング閉館後に、また、2階のカフェにて上映する作品は開館中に見ることができる。