昨年12月の試合で2回KO、海外記者からは「小さな子どもを殴っているようだ」の声も 世界ボクシング評議会(WBC)が2020年の年間表彰を19日、発表。「プロスペクト・オブ・ザ・イヤー」には、スーパーウェルター級(69.85キロ以下)では異…

昨年12月の試合で2回KO、海外記者からは「小さな子どもを殴っているようだ」の声も

 世界ボクシング評議会(WBC)が2020年の年間表彰を19日、発表。「プロスペクト・オブ・ザ・イヤー」には、スーパーウェルター級(69.85キロ以下)では異例の198センチの長身セバスチャン・フンドラ(メキシコ)を選出している。

 将来が楽しみなメキシカンが一躍名を上げたのは、昨年12月のハビブ・アメド(ガーナ)戦だ。身長は198センチ、リーチは203センチ。スーパーウェルター級では規格外のサイズを誇る22歳は身長183センチ、リーチ188センチのアメドに対し、長い手足を生かし、優位に試合を進める。決着は2回。ガードの上からお構いなしに攻めるフンドラはアッパー、フック、ストレートとあらゆる角度から打ち込んでいく。そして、完全に手が出なくなったアメドは防戦一方。最後はコーナーに追い詰め、ラッシュを見舞うとレフェリーがたまらず、試合を止めた。

 WBC&IBF世界ウェルター級王者エロール・スペンスJr.(米国)の再起戦のアンダーカードで派手に倒したことで注目を浴びることとなったフンドラ。権威ある米誌「ザ・リング」では「“タワリング・インフェルノ(そびえたつ地獄)”」と評し、海外記者やファンからも「まるで小さな子どもを殴っているようだ」「この腕の長さは不公平だよ…」などと驚きの声が上がっていた。

 WBCはフンドラを、ライト級の20歳ホープ、ガブリエル・フローレスJr.(米国)とともに、“年間最高プロスペクト(有望株)”として選出している。(THE ANSWER編集部)