昨年の「全米オープン」で、グランドスラムで3度目となる優勝を遂げた大坂な…
昨年の「全米オープン」で、グランドスラムで3度目となる優勝を遂げた大坂なおみ(日本/日清食品)。彼女が昨年1月に41歳の若さで事故死したNBAのレジェンド、コービー・ブライアントの想い出、不調だった時に彼の言葉がいかに彼女を支えてくれたかを語った。ウェブメディアEssentially Sportsが報じている。【動画】大坂なおみがコービー・ブライアントとテニス
米ファッション誌Vogueのインタビューで大坂は、彼女のキャリアが危機的状況にあった時にブライアントと出会ったことを明かした。大坂は天才少女と言われたジェニファー・カプリアティ(アメリカ)に次ぐ若さで、グランドスラム初優勝からの連覇を遂げた。だがその後はスランプに陥り、続く4つのグランドスラムでいずれも早期敗退し、世界1位に上り詰めたランキングは一時10位まで落ちた。
当時を振り返って大坂は語った。「最初はみんな怖いもの知らずだけど、いったん上り詰めると、もの凄い期待がかけられているように感じ、何もかもを考え過ぎてしまうようになる。正直に言えば、うまく対処することができなかった」
大坂の自信喪失がプレーに出始めた頃、エージェントがブライアントに会わせてくれた。そして偉大なバスケットボール選手であるブライアントからの励ましの言葉が、大坂を立ち直らせた。
その後ブライアントはヘリコプターの事故で亡くなったが、大坂は彼との友情の想い出は悲しいほど短い時間で終わってしまったけれど、困難な時にいつでも心を励ましてくれる、と語っている。
「彼は良い時も悪い時も経験した人だった。その時は困難でも、努力を続ければきっと結果は出ると、もし結果が出なくても、結果を出すチャンスを掴むことはできると、彼は私に教えてくれた」と、自らバスケットボールファンであるという大坂は語った。
その教えに従って努力を続けた大坂は、昨年の「全米オープン」で再び栄光を手にした。2020年を世界3位で終えた大坂は、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/2月8日~男子21日・女子20日/ハードコート)で4つ目のグランドスラムタイトルに挑む。
(テニスデイリー編集部)
※写真は2020年「全豪オープン」での大坂なおみ
(Photo by Kelly Defina/Getty Images)