フィギュアスケート女子元日本代表の中野友加里さんが、フィギュアスケートを様々な角度からお届けするYouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」。

年明けよりお届けしている、元世界女王・安藤美姫さんとのコラボ動画。

15日に公開された第3弾では、安藤さんのスケート観を変えた尊敬するある選手についてたっぷりと明かされた。

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スケーターとしても人としても愛される選手

 

女子フィギュア選手で初めて4回転ジャンプを成功させた安藤さんだが、「憧れの選手は?」「4回転はどうやって研究した?」という中野さんの質問に対し、「(憧れの選手は)いない」「(研究は)してない」とキッパリ。これには中野さんも「スケート好きですか?」と思わず問う一面も。

その理由について安藤さんはこのように述べている。

「(スケートは)好きだけど、フィギュアスケートを知って始めたわけではなく、習い事の一環としてスケートをやっていて一番楽しかったから続けたんですよね。だから、誰々に憧れてとか、誰々を見てとかはないんです。」

そんな安藤さんだが、一方で自身が「尊敬」している選手がいるという。

「尊敬している選手は、ミシェル・クワン選手です。私はちょうど長野五輪開催の頃にスケートを始めたんですが、当時、タラ・リピンスキー選手(長野五輪金メダリスト)やミシェル選手(長野五輪銀メダリスト)がブームでした。最初はタラ選手派だったんです。やっぱりジャンプが凄かったので。それを見た時に、この人がチャンピオンだったら、この人よりも上手になればいいんだ!この人がやれる以上のことをやりたい!と思ったんです。」

 

スケートを始めた当初に目の当たりにしたオリンピアンの滑り。そのミシェルさんを尊敬する理由について安藤さんはこう話す。

「初めてお会いしたのが、2004年の世界選手権でした。実際にあって感じたのが、まずオーラが違う。リンクの上にいる姿が本当にかっこいいんです。当時私はジュニアと掛け持ちをしながらの出場だったので、ほとんどの選手にいうならば相手にされなかったんです。ただ、ミシェルだけは凄く気さくに喋ってくれたし、英語もまだ全然わからない私に優しくしてくれました。その時に、スケーターとしても人としても愛されるってこういう人のことだと思いましたね。」

「私が求めていたのはコレだ」

 

 

ミシェルさんを尊敬する理由について明かしてくれた安藤さんだが、さらに自身のスケート観に繋がるこんなことも学んだという。

「ミシェルって、オリンピックで金メダルに近い存在だったのに一度も金を取っていません。それなのに誰よりも愛されて誰よりも応援されて、誰よりも記憶に残る演技をした選手だと思うんですよ。それを見た時に、自分は結果を求めてスケートをやっていないことに気がついたんです。ミシェルみたいに、氷の上で滑ってくれるだけでいい存在になりたい、チャンピオンよりも記憶に残る演技をしたいという思考に変わりました。」

記録よりも記憶に残る選手になりたい。そう思うようになったという安藤さん。実際に自身のあの演技について、こんな経験をしたことがあるという。

「自分でいうと『クレオパトラ』です。バンクーバー五輪のあとアメリカに戻って、タイムズスクエアを歩いていた時があったんですが・・・。名前は覚えられていないんです、けど五輪のすぐ後だったので、見知らぬアメリカの一般の人に『あー、クレオパトラでしょ?名前はわかんないけどごめんね!』って言われました。それがすっごく嬉しくて、自分が求めていたのってコレ!って思いました。自分はスケーターとして悔いはないなと思えた瞬間をくれ、スケーターとしてのあり方を教えてくれたのが尊敬するミシェル・クワン選手でしたね。」

さらに動画内では、今だから笑える、中野友加里を襲ったある「ハプニング」について、当時の心境も踏まえて語られている。

 

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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