年明けに開催される伝統の古馬重賞、GII日経新春杯(中京・芝2200m)が1月17日に行なわれる。 過去10年の結果を…

 年明けに開催される伝統の古馬重賞、GII日経新春杯(中京・芝2200m)が1月17日に行なわれる。

 過去10年の結果を振り返ってみると、比較的堅い傾向にある。それでも、ハンデ戦ゆえ、時に伏兵の台頭も見られ、3連単ではしばしば好配当が生まれている。ならば、今回も思い切って、穴馬券を狙ってみるのも悪くない。

 ただ、今年は京都競馬場の改修工事によって、中京競馬場が舞台となる。施行距離も2400mから2200mへと短縮される。その分、過去とは違った傾向が表面化する可能性もあるが、開催時期は例年と変わらず、ここに挑む馬たちの臨戦パターンに大きな変化は見られない。ゆえに、過去10年の結果を参考にして、今年のレースで波乱を起こしそうな穴馬をあぶり出してみたい。

 そうして、過去10年の結果を改めて検証してみると、1番人気が4勝、2着3回、3着1回と、非常に安定した成績を残していることがわかる。また、4歳馬の強さが際立っている点にも気づかされる。

 となると、今回1番人気が予想されるアドマイヤビルゴ(牡4歳)は無視できない。人気馬とはいえ、押さえておきたいところだ。

 では、本題の穴馬のピックアップに入っていこう。最初に目がいくのは、前走で3勝クラス(旧1600万下)を勝ち上がってきた馬である。過去、人気の有無にかかわらず、そうした馬の好走例が多いからだ。

 しかしながら、今回はそういった存在は見当たらない。そこで今一度、過去の結果を注視してみると、前走で3勝クラスを勝った馬だけでなく、前走で2勝クラス(旧1000万下)を勝ったばかりの馬の激走も何度かあることがわかった。

 また、前走で重賞やオープン特別を勝ったり、2、3着に善戦したりしていながら、低評価にとどまっている馬の台頭も頻繁に見られている。つまり、クラスにかかわらず、前走で好走していて、上昇気配にある馬を見逃してはいけない、ということだ。

 そういったパターンの馬は今回、アドマイヤビルゴ、ヴェロックス(牡5歳)、クラージュゲリエ(牡5歳)、レイホーロマンス(牝8歳)と4頭いた。先に触れたアドマイヤビルゴを除くと、3頭となる。

 このうち、ヴェロックスは上位人気が予想される。穴馬候補としては、相応しくない。



日経新春杯での一発が期待されるクラージュゲリエ

 ということで、ここではクラージュゲリエとレイホーロマンスの2頭をオススメしたい。

 クラージュゲリエは前走、オープン特別のアンドロメダS(11月21日/阪神・芝2000m)に出走。2着と奮闘している。

 勝ち馬は先述のアドマイヤビルゴ。着差はコンマ1秒差だった。にもかかわらず、片や上位人気を争う存在で、同馬は伏兵扱い。馬券的な妙味は高い。

 そもそもクラージュゲリエは、2歳時にGIII京都2歳S(京都・芝2000m)を制している重賞馬。GI皐月賞(中山・芝2000m)で5着、GI日本ダービーで(東京・芝2400m)で6着と健闘するなど、潜在能力は高い。2度の長期休養を経て、前走の走りが完全復活へのサインであれば、ここで一発あってもおかしくない。

 一方のレイホーロマンスは、前々走でクラージュゲリエと同じくアンドロメダSに出走し、3着と善戦。続く前走でも、オープン特別・万葉S(1月5日/中京・芝3000m)に臨み、2着と好走している。

 ただ、明け8歳のベテラン牝馬。前走からの間隔が短いことも懸念材料とされている。おかげで、前評判はかなり低いが、ハンデは51kgと恵まれた。その軽ハンデと、今の状態のよさを生かせれば、再度の大駆けがあっても不思議ではない。

 年明けの中京では、準メインとメイン競走で波乱が続いている。3連単では100万円を超える高配当が2度も出ている。日経新春杯も"荒れる"可能性は大いにある。ここに挙げた2頭がその一端を担うかもしれない。