西武は7日、前日の今井達也投手に続き、残る4人の新加入選手全員が入寮を完了した。■全選手が入寮を完了、体重104キロの右腕は「メタボ注意」のマグカップ持参 西武は7日、前日の今井達也投手に続き、残る4人の新加入選手全員が入寮を完了した。 初…

西武は7日、前日の今井達也投手に続き、残る4人の新加入選手全員が入寮を完了した。

■全選手が入寮を完了、体重104キロの右腕は「メタボ注意」のマグカップ持参

 西武は7日、前日の今井達也投手に続き、残る4人の新加入選手全員が入寮を完了した。

 初陣をきったのは、ドラフト2位の中塚駿太投手(白鴎大)だった。「(体重)102キロだったドラフト時から、2キロぐらい増えてしまいました」と、苦笑した身長191センチの超大型右腕。新しい部屋には「105キロは超えないように」と、中学生の時に友達からもらった『メタボ注意』と書かれたマグカップを持ち込み、報道陣を笑わせた。その一方で、渡辺久信シニアダイレクター兼編成部長からは「痩せてしまうと、魅力がなくなる」ともアドバイスを受けている。最速160キロの大台を目指すためにも、今後は「体重を落とさず、筋肉量を増やす」ことをテーマに掲げた。

 また、「今年の目標を漢字一文字で」と問われた色紙には、同級生ながら憧れを抱く大谷翔平投手(日本ハム)が前日に自主トレ公開時に記したのに倣い、『無』と描いた。「自分に合った文字をいろいろ考えましたが、思いつかなかったので、大谷君に頼ってしまいました(笑)」と正直に認めながらも、「『見た感じ、何も考えてなさそうだな、アイツ』というのが自分だと思いますし、スピード球だけしかない。そういう意味でも、『無』かなと」と、最後はしっかりと自分を示す文字へとつなげた。「大事な場面で使ってもらえる投手」が、目指す投手像だ。

 中塚と同じ、大卒の田村伊知郎投手(立大)は、色紙に『勉』と書き、「プロには自分よりレベルの高い人がたくさんいる。その中で、勉強することは多いと思います。いろいろなことを勉強して、レベルアップできる一年にしたい」と意気込みを語った。

■既婚者・平井は入寮せず、「黄金時代を作ることを目標」

 高卒ルーキーとなる鈴木将平外野手(静岡高)は、前日すでに入寮した同級生・今井投手に対抗し、あえて同じく『ダルマ』を持参。目の入れ方も同じで、目標を決めて一方に墨を入れ、達成した時にもう一方の目に入れて完成させる本来の形式ではなく、2つの目標を決め、それぞれ達成した時点で黒目を入れる“今井流”にするという。「僕は現実派。片方は、場数を踏んで2軍でレギュラー定着した時。もう片方は、次のステージの1軍の舞台に立てた時」と、それぞれ目入れ時期を設定し、着実なステップアップを誓った。

 即戦力として期待値の高い源田壮亮内野手(トヨタ自動車)は、「乾燥が気になるので」と、『NIVEA』(花王株式会社)のリップクリームとボディミルクを「こだわりの愛用品」として紹介。手指の潤いもしっかりと保ち、「まずは守備をしっかりと確実に。ずっとやってきているので、ショートにはこだわりがあります。ぜひレギュラーを獲りたい」と、意気込んだ。

 また、既婚者の平井克典投手(ホンダ鈴鹿)は入寮はしないが、同期たちが全員揃うのに合わせ、初めて寮のある西武第二球場を訪れた。今年のテーマを書く色紙には、自らの名前の一文字『克』を選んだ。「文字通り『勝てる』ピッチャーになりたい。社会人3年目からの入団なので、1年目から勝負だと思っています。先発、中継ぎのこだわりはないので、とにかく優勝すること、そして、黄金時代を作ることを目標に頑張っていきたい」と使命感たっぷりに語った。

 9日から、新入団選手の合同自主トレがスタートする。