テレビアニメ化もされた安田剛士さんのサッカー漫画「DAYS」が、1月20日発売の連載誌「週刊少年マガジン」（講談社）8号…
テレビアニメ化もされた安田剛士さんのサッカー漫画「DAYS」が、1月20日発売の連載誌「週刊少年マガジン」（講談社）8号で最終回を迎える。同社は約8年の連載に幕を下ろすことを受け、「DAYS」担当編集が作中にある数多の名言の中から、選りすぐりの名言15個をピックアップ。担当編集のコメントつきで紹介していて「名言を堪能して、完結に備えて『DAYS』に浸っちゃいましょう!!」と呼び掛けている。
「DAYS」は、2013年に同誌で連載を開始した。平凡な少年の柄本つくしが、孤独なサッカーの天才・風間陣との出会いをきっかけに、名門サッカー部に入部し、隠された才能が開花していく……というストーリー。テレビアニメが2016年7～12月に放送された。
サッカー漫画でありながらも、人間模様やそれぞれ生き方にストーリーがあり、最新話が更新されるたびに話題を話題を呼んでいる。
果たして最終話はどんな展開になるのか？
１.「人生に迷ったら、より難しい道を選べ。それがもっとも美しい生き方だ。」
水樹のじいちゃん：24話 15P
担当編集：作中の最後まで水樹にはいろんなカッコイイところがありますが、そのすべてはこの価値観から出発しているんだろうなと思っています。信念を貫くのは難しいけど美しい。57話目で描かれた「聖蹟の強さ」の根源にも通じるものがありそうです。実はじいちゃんは名言メーカーですね。
７.「キックの精度だけは努力の量に比例するに決まってる。」
甲斐：74話 16P
担当編集：君下の台詞だと勘違いされがちですが、言っているのは前者は甲斐です。甲斐はホントに君下バカだから……。作中、「努力家」という言葉がいちばんふさわしいのは、ひょっとしてつくしではなく君下だったのではないか、と思います。ハイライトは京王戦でしたが、君下のFKは後半に進めば進むほど『DAYS』のゲーム描写に深みを与えてくれました。
６.「優しいとは強いということなのよ。」
柄本のぞみ：44話 22P
担当編集：足すことも引くこともできない完璧な台詞で、『DAYS』を通して描かれた、非常に大切なテーマのひとつだったんじゃないかと思います。つくしは「優しい」ということを突き詰めて生まれてきたキャラクターとのことですが、その優しさの意味が連載１年でようやく読者に伝えられた、という意味でも、重要な台詞だったと思います。
10.「キーパーはシンプルだ。とどのつまりは、俺が負けなければ、チームは負けない。」
猪原進：147話 19P
担当編集：猪原のキーパー論はキャラ像も合わさって本当にかっこいいなと思っています。自信や自負よりもむしろ責任感が滲んでいるところが好きです。ちなみに、猪原にはもうひとつ「キーパーとはそういうポジションだ」というかっこいい台詞があります。猪原主役回はなぜかいつも泣ける。
そのほかの名言はこちら
DAYSは子どもから大人まで幅広い世代で支持を受けている。スポーツブル編集部内にも連載当初から週間少年マガジンを“立ち読み”し、全巻を揃える熱狂的なファンがいる。話を聞いてみると、完結することに対して非常に残念がっていたが、「学生時代や慣れない社会人生活を支えてくれたのは『DAYS』のおかげ。週1回の“ご褒美”のおかげで、なんとか1日1日を乗り越えられました。安田剛士先生をはじめ、担当編集の皆さま、本当にありがとうございました」と泣きながら感謝を述べていた。
そんな彼にも大好きな名言シーンがあるといい、ベスト3を紹介してもらった。
第3位 「“認めているからこそ自分に遠慮していることが許せない”」(水口 秋子) 220話 才気、並び立つ
主将として率先して身を粉にする加藤一彦、カリスマ的存在感の碇屋良介、ふたりの十傑に引け目を感じる高木マルコの胸中を察した碇屋がマルコに肩パンチして正気を取り戻させるシーン。この行動に秋子監督がマネージャーの武田さなぎに2人の関係の良さを説明している。
第2位 「子供たちに自慢させてやる。先生は全国で優勝したチームにいちばん初めに負けたんだと」(水樹 寿人) 57話 ひとつひとつ
全国高校選手権予選の都大会1回戦で、水樹が試合終了後に対戦相手の目白台高校GKでキャプテンの大堀にかけた言葉。完敗だったものの、本気で戦った水樹の思いが大堀へダイレクトに伝わった瞬間で、これまで歩んできた道が間違っていないことが証明された。
第1位 「お母さんでいてくれてありがとう」(柄本 つくし) 4話 母と子
つくしが母にサッカーを始めたいと切り出す場面。母を気遣いながら気持ちを伝えられない中、感情むき出しに本音が溢れるシーンに2人の深い愛情を感じました。序盤のシーンですが、「生んでくれて」というフレーズが好きで何度読んでも涙が出ます。
